李強首相、仏外相と会談 中仏協力強化で世界安定を訴え
中国の李強首相は北京でフランスのジャン=ノエル・バロー外相と会談し、中国・フランス両国の協力を強化することが、揺らぐ国際情勢の中で世界と二国間の安定に重要だと強調しました。
北京で李強首相とバロー外相が会談
木曜日、北京の人民大会堂で行われた会談で、李強首相は、現在の国際情勢を踏まえ、中国とフランスの協力は世界に「より大きな安定と確実性」をもたらすと述べました。
李首相は、中国とフランスは自由貿易と多国間主義の強い支持者であり、経済的な利害関係も深く結びついていると指摘しました。そのうえで、両国が保護主義や一方主義にともに反対し、開かれた姿勢を維持しつつ、補完し合う強みを生かして経済成長に新たな原動力を注入すべきだと呼びかけました。
伝統分野からデジタル経済まで、協力の幅を拡大
李首相は、フランスを重要なパートナーと位置づけたうえで、従来の協力分野に加え、新しい産業での連携を拡大したい考えを示しました。具体的には、次のような分野が挙げられました。
- 航空・宇宙
- 原子力などのエネルギー
- デジタル経済
- 人工知能(AI)
- バイオテクノロジー
中国側は、こうした分野での協力を通じて、新たな経済成長のドライバーを育てたい考えです。
中国・EU関係50周年、欧州との連携も重視
2025年は、中国とEUの外交関係樹立から50周年にあたります。李首相は、この節目の年をとらえ、ヨーロッパとの関係をさらに深める用意があると述べました。
その際のキーワードとして挙げたのが、「相互尊重」「平等」「ウィンウィンの協力」です。李首相は、フランスがこのプロセスで建設的な役割を果たし、中国企業がフランスに投資する際に、公平で公正、そして予見可能なビジネス環境を提供するよう期待を示しました。
フランス側は戦略的自律と気候変動での連携を強調
バロー外相は、フランスとして中国との関係強化に取り組む姿勢を改めて示しました。世界の不確実性が高まるなかで、両国には多国間主義を守る責任があると強調し、貿易や投資、技術の分野で緊密に協力したいと表明しました。
また、地球温暖化などの気候変動問題に対応するため、中国との連携の重要性を指摘しました。フランスは「戦略的自律」を重視し、貿易保護主義や貿易戦争に反対する立場を改めて明らかにしました。
さらにバロー外相は、中国とEUの経済・貿易対話を一層深めることを支持すると述べ、双方が互いの関心事項に適切に対応していくべきだと呼びかけました。
揺れる世界で、協力をどうかたちにするか
今回の会談は、国際秩序や経済の先行きに不透明感が広がるなかで、中国とフランスが協力のメッセージを発した形です。自由貿易や多国間主義、気候変動対策、デジタル経済といったテーマは、日本を含む多くの国と地域にも直結する論点です。
言葉だけでなく、今後どのような具体的なプロジェクトや枠組みとして結実していくのか。中国・フランス、そして中国・EU関係の動きは、2025年以降の国際経済とルールづくりを考えるうえで、引き続き注目しておきたいポイントと言えます。
Reference(s):
Li Qiang urges stronger China-France cooperation for global stability
cgtn.com








