CBAプレーオフ第2戦 タイラー・ハーヴィーのブザービーターで上海が逆転勝利
CBAプレーオフ第1ラウンド第2戦で、上海シャークスがタイラー・ハーヴィーの劇的なブザービーターで広東サザンタイガースを104対103で下し、シリーズを1勝1敗のタイに戻しました。中国バスケの激しさと一瞬の判断が、そのまま勝敗を分けた一戦でした。
延長にもつれた大接戦、最後の1.6秒で決着
中国東部の上海市で行われたCBAプレーオフ第1ラウンド第2戦は、ホームの上海シャークスと広東サザンタイガースが延長までもつれ込む大接戦になりました。最終的に上海が104対103で勝利し、ホームでの一戦をものにしました。
試合は延長の残り1.6秒時点で、上海が101対103と2点ビハインド。ここからドラマが生まれます。スローインを任されたリウ・ジェンからボールを受け取ったタイラー・ハーヴィーは、ドリブルをつく余裕もないまま守備の手をかいくぐり、ワンドリブルもせずにその場からシュートを放ちました。ボールはディフェンダーの指先を越えてリングに吸い込まれ、ブザーと同時にネットを揺らしました。
この一撃で上海は逆転に成功し、崖っぷちでシリーズ敗退を免れています。
ハーヴィーが攻守でけん引、33得点の大活躍
この日の上海は、タイラー・ハーヴィーがまさにチームの大黒柱でした。ハーヴィーは47分間コートに立ち続け、33得点、11リバウンド、4アシスト、2スティールを記録。チームの総得点104点のうち3分の1以上を一人で叩き出した計算になり、スタッツ面でも存在感を示しました。
上海で2桁得点を記録したのはハーヴィーのほかに、ワン・ジェリンとリー・ホンチュアンの2人だけでした。この数字からも、ホームチームにとってこの勝利がいかに厳しい戦いだったかがうかがえます。
層の厚さで上回った広東、それでも勝ち切れず
一方の広東サザンタイガースは、スタメン5人全員を含む6選手が2桁得点をあげるバランスの良いオフェンスを展開しました。トロイ・ギレンウォーターがチーム最多の26得点に加えて11リバウンド、5アシストとオールラウンドな活躍。フリースローも10本中8本を沈め、着実に得点を重ねました。
さらに、シュー・ジェは3ポイントシュート10本中5本成功と高確率で21得点をマーク。外からのシュートで試合の流れを引き寄せる場面もありました。
それでも広東は、試合を決め切るチャンスを逃し続けました。リードを広げて相手に反撃の隙を与えない場面は何度かあったものの、そこでミスが出てしまい、最終的には勝利を取りこぼす形となりました。
勝負を分けたフリースロー、フー・ミンシュアンにとって苦い夜
終盤で最も大きかったのは、延長のラストシーンです。広東が103対101と2点リードしていた状況で、フー・ミンシュアンが残りわずかな時間でフリースローラインに立ちました。ここで2本を決めていれば、広東がリードを4点に広げ、上海にほとんどチャンスを残さない展開もありえました。
しかし、フーはこの2本を連続で外してしまいます。その直後のポゼッションでハーヴィーのブザービーターが生まれたことを考えると、このフリースローがいかに重かったかが分かります。フリースローという基本的なプレーが、プレーオフの大舞台ではメンタルを試す場面になることを改めて印象づける結果となりました。
シリーズは1勝1敗、第3戦の行方は
この勝利で、CBAプレーオフ1回戦のシリーズ成績は1勝1敗となりました。第3戦は中国南部、広東省東莞市で金曜日に行われる予定です。舞台をアウェーに移す上海にとって、ハーヴィーへの依存度をどうコントロールするかが課題となりそうです。
一方、広東サザンタイガースにとっては、層の厚さという強みを生かしつつ、リードしている時間帯での試合運びや終盤の集中力が問われます。第2戦での悔しさをどう修正し、ホームでの第3戦に臨むのかが注目されます。
アジアのプロバスケットボールの中でも存在感を増すCBAのプレーオフは、一つのポゼッションや一つのシュートがシリーズの流れを大きく変えることを改めて示しています。第3戦では、どのようなドラマが待っているのか。バスケットボールファンにとって、見逃せない一戦になりそうです。
Reference(s):
Tyler Harvey beats buzzer for Shanghai to beat Guangdong, tie series
cgtn.com








