中国とガボンが協力強化へ 包括的戦略協力パートナーシップを新たな段階に
中国とアフリカのガボンが、両国の「包括的戦略協力パートナーシップ」をさらに高い水準へと引き上げる方針を確認しました。中国とガボンの関係強化は、アフリカと中国のつながりを読み解くうえで重要な動きです。
ガボン新大統領就任式に中国特使が出席
2025年5月3日、ガボンの首都リーブルビルでブリス・クロテール・オリギ・ヌゲマ氏の大統領就任式が行われ、中国からは習近平国家主席の特使である穆虹(ムー・ホン)氏が出席しました。穆氏は中国人民政治協商会議全国委員会の副主席も務めています。
翌4日、ヌゲマ大統領はリーブルビルで穆氏と会談しました。この場で穆氏は習近平国家主席のあいさつと祝意を伝え、中国がガボンとの関係発展を重視していることを強調しました。
キーワードは「包括的戦略協力パートナーシップ」
穆氏は、中国がガボンとの伝統的な友好関係から力を引き出し、連帯と協力を通じて相互信頼を深め、「互恵・ウィンウィン」の成果を追求したいと述べました。これは、単なる個別案件の協力ではなく、長期的で幅広い分野にわたるパートナーシップを目指す姿勢を示しています。
中国側は、両国の「包括的戦略協力パートナーシップ」を新たな段階に引き上げる用意があると表明しており、今後、政治対話や経済協力、人と人との交流など、さまざまな分野での関係深化が意識されているとみられます。
ガボン側は「一つの中国」原則を改めて強調
ヌゲマ大統領は、習近平国家主席が特使を派遣したことに謝意を示し、習主席への心からのあいさつと祝意を穆氏に託しました。
そのうえでガボンは、伝統的な中国との友好関係を重視しているとしたうえで、「一つの中国」原則を引き続き堅持する考えを表明しました。また、中国とさまざまな分野での実務協力を深め、二国間関係の一層の発展を図る方針も示しました。
日本の読者にとっての3つのポイント
今回の中国とガボンの動きは、日本からはやや遠い話題に見えるかもしれませんが、国際ニュースとして押さえておきたいポイントがいくつかあります。
- アフリカにおける中国の存在感:就任式に高位の特使を派遣し、関係強化を明確に打ち出したことは、中国がアフリカ諸国との関係構築を重視している姿勢の表れといえます。
- 「一つの中国」原則の位置づけ:ガボンがこの原則の堅持を改めて示したことは、中国との関係において同原則が重要な外交キーワードとなっていることを示しています。
- 今後の協力分野の広がり:両国が「各分野での実務協力」を掲げていることから、今後どのような形で具体的な協力プロジェクトが進むのかが注目されます。
今後の展開は?
今回の会談は、両国が関係強化に向けた政治的メッセージを打ち出した段階と言えます。今後は、このメッセージがどのような具体的な協力として形になるのかが焦点となります。
アフリカと中国の関係は、世界の政治・経済の流れを考えるうえで避けて通れません。ガボンと中国のパートナーシップの動きを追うことは、国際社会で進むさまざまな再編の一端を読み解く手がかりにもなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








