中国本土、台風ウーティップに備え強化 南部で大雨のおそれ
今年第1号の台風ウーティップにより中国南部で大雨のリスクが高まるなか、中国本土の当局が各地で防災体制を強化しています。広範囲で暴風雨が予想され、住民の安全確保が焦点となっています。
台風ウーティップが南部に相次いで上陸
台風ウーティップは金曜の夜、中国南部の島である海南省の東方市に最初に上陸しました。翌土曜日の正午ごろには、海南島の北側に位置する広東省雷州市にも再び上陸し、南部を中心に大雨と強風をもたらしています。
関係当局は、台風に伴う継続的で広範囲かつ強い降雨と強風により、災害発生のリスクが大きく高まっているとみて、警戒を呼びかけています。
中央当局が作業チームを派遣し現地を支援
中国の洪水・干ばつ対策を統括する「国家洪水・干ばつ対策本部」弁公室によりますと、台風ウーティップは広い範囲で持続的な暴風雨を引き起こすおそれがあり、災害リスクを大きく高めているとされています。このため、関係部門や地方政府に対し、高い警戒を維持するよう求めました。
弁公室は、災害予防を現場で指導するため、海南省、広東省、広西チワン族自治区の3地域に作業チームを派遣しました。また、現地の消防部隊からは3,000人を超える要員が前線に投入され、救助や避難支援に備えています。
あわせて、中国の応急管理を担う緊急管理省は、災害発生に備えて緊急救助部隊や航空機を動員し、必要な場合に迅速に出動できる体制を整えています。
浙江省では洪水に「レベルIV」緊急対応
台風による大雨の影響は、中国東部の沿岸部にも及んでいます。水資源の管理を担当する水利省は、東部の浙江省で洪水リスクが高まっているとして、洪水に対する「レベルIV」の緊急対応を発動しました。
水利省は、浙江省の地方当局に対し、気象の変化を注意深く監視するとともに、ダムや堤防などの水利インフラを適切に運用し、住民の生命と財産を守るよう求めています。
広域で続く大雨リスクと今後の注目点
南部や東部の複数の地域で暴風雨が続くなか、中国本土の防災体制は、広い範囲にまたがる災害リスクへの対応力が問われています。とくに、河川の増水や都市部の浸水などが懸念される状況です。
住民にとっては、次のような点が重要になりそうです。
- 最新の気象情報や避難情報を継続的に確認すること
- 増水した河川や海岸など、危険な場所に近づかないこと
- 交通機関や物流の乱れを見越して、必要な備えをしておくこと
複数の省や地域に影響が及ぶ台風災害では、中央と地方が連携し、どれだけ早く救助とインフラ保全の体制を整えられるかが鍵となります。台風ウーティップの動きとともに、中国本土当局の対応や現地の状況に、今後もしばらく注目が集まりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








