台風カジキ弱まり、中国南部で公共交通が再開へ
2025年の台風13号「カジキ」の勢力が弱まり、中国南部の海南省や広東省で港や空港など公共交通の運行が順次再開しています。止まっていた物流や人の移動がどこまで早く正常化するかが注目されています。
台風13号「カジキ」弱まり、港の運航を再開
中国南部の海南省と広東省では、週明け8日(月)にかけて台風13号「カジキ」が弱まり、海上交通の再開が進んでいます。
海南省の海事部門によると、省都・海口市にある新海港、秀英港、そして海口の鉄道フェリー港について、8日18時から運航を再開することが決まりました。運航再開後は、台風接近前から検査場で待機していた約1,900台以上のトラックを、およそ10時間かけて処理していく見通しだとされています。
瓊州海峡のフェリーも運航再開、5,000台超のトラックが待機
広東省湛江市の海事当局によりますと、中国本土側の広東省と海南省の間を結ぶ重要な航路である瓊州海峡では、8日18時から旅客フェリーと車両を載せるカーフェリー(ロールオン・ロールオフ船)の運航が再開されました。
同日正午の時点で、海南省の海口と広東省の徐聞港周辺には、あわせて5,000台を超えるトラックがフェリー待ちの状態だったとされています。運航再開によって、これらの車両がどの程度のペースで本土側と海南省の間を往来できるかが、今後の焦点となります。
三亜鳳凰国際空港も運用再開、利用者に最新情報の確認を呼びかけ
海南島南部のリゾート都市・三亜にある三亜鳳凰国際空港も、台風の影響による運用縮小から再開に向けて動いています。空港によると、フライトの運航スケジュールを調整しながら運用を再開しており、利用者に対しては、出発前に自分の便の最新の運航状況を確認し、計画的に移動するよう呼びかけています。
スマートフォンから航空会社や空港の公式情報をこまめにチェックすることが、長時間の待ち時間や乗り遅れを避けるうえで重要になりそうです。
なぜ「公共交通の再開」がニュースになるのか
南シナ海に面する中国南部では、毎年のように台風による強風や大雨で港や空港が止まり、物流や人の移動が一時的に麻痺します。今回のように、台風の勢力が弱まった直後に「どのタイミングで、安全を確認しながら交通を再開するか」という判断は、地域経済と住民の生活の両方に直結します。
- 生活物資や生鮮食品を運ぶトラックが足止めされると、地域の物価や店舗の在庫に影響しうる
- 観光地として知られる海南省では、航空便やフェリーの停止が、旅行や出張の予定変更につながる
- 企業のサプライチェーン(供給網)にとっても、港やフェリーの停止時間が長引けばコスト増や納期の遅れを招きかねない
このため、台風通過後に「どれだけ早く、かつ安全に」交通を再開できるかは、行政や交通事業者にとって大きな課題となっています。
今回のケースから見えるリスク管理のポイント
台風13号「カジキ」による今回の対応からは、自然災害と向き合う上でのいくつかのポイントが見えてきます。
- 安全優先での運航停止と段階的な再開
台風接近時に港や空港の運航を停止し、勢力が弱まった段階で順次再開することで、人命や貨物の安全を確保しながら、経済への影響を抑えようとしている様子がうかがえます。 - トラック滞留への計画的な対応
海口や徐聞港の周辺では、多数のトラックが待機する状況となりました。検査場で待機していた約1,900台以上の車両を含め、どの順番で、どのペースでさばくかは、現場のオペレーションや情報共有が鍵となります。 - 利用者への情報提供と「自分で取りに行く」姿勢
空港が利用者に対して最新のフライト情報の確認を呼びかけているように、鉄道やフェリーでも、公式情報を素早く発信し、利用者側もそれを積極的に確認する体制づくりが重要です。
これから私たちが考えたいこと
台風が弱まって公共交通が動き出すと、「ひとまず安心」という空気になりがちです。しかし、トラックや旅行者の滞留が解消されるには時間がかかり、その間も現場では調整が続きます。
今回の中国南部での動きを見ると、大規模な自然現象が起きたときに、インフラと情報がどのように連動しているかが浮かび上がります。災害時にどの情報を、どのタイミングで確認するのか。自分が旅行者や物流の当事者だったら、どんな備えが必要なのか。こうした問いを、日常のニュースから静かに考えてみるきっかけになりそうです。
Reference(s):
Public transport resumes in south China as Typhoon Kajiki weakens
cgtn.com








