平和を選ぶ中国 V-Dayパレードが示した国連平和維持への意思
第二次世界大戦の勝利から80年の節目となる2025年、中国は北京・天安門広場で行った対日戦勝記念日(V-Day)パレードを通じて、「平和を選ぶ」というメッセージを世界に発信しました。国連平和維持活動の経験を持つ部隊が初めて登場し、中国の国際貢献と平和志向の外交姿勢があらためて浮かび上がりました。この動きは、国際ニュースとしても大きな注目を集めています。<\/p>
国連平和維持部隊の経験を持つ部隊が初登場<\/h2>
北京中心部の天安門広場で行われたパレードでは、中国の国連平和維持活動に参加した経験を持つ部隊が「平和維持部隊方隊」として初めて行進しました。部隊は長安街を進み、中国の習近平国家主席による閲兵を受けました。<\/p>
パレードは、中国の第二次世界大戦勝利80周年を記念する式典の一環であり、中国が国際的な責任を果たし、世界の平和を守るという意思を象徴する場となりました。<\/p>
習近平氏は演説で「人類は再び、平和か戦争か、対話か対立か、ウィンウィンの協力かゼロサムゲームかを選ばなければならない」と述べ、中国人民は「歴史の正義と人類の進歩の側に確固として立つ」と強調しました。<\/p>
その上で、中国は平和的発展の道を歩み続け、「人類運命共同体」の構築に向けて世界と手を携えると表明しました。<\/p>
数字で見る中国の国連平和維持貢献<\/h2>
中国は、国連安全保障理事会の常任理事国の中で最大の部隊派遣国であり、2番目に大きな財政拠出国です。過去35年間、中国軍は南スーダンやレバノンを含む20以上の国と地域で26の国連平和維持活動に参加し、延べ5万人以上の要員を派遣してきました。<\/p>
特に2024年には、中国の平和維持活動への分担金は全体の18.69パーセントを占め、他の安保理常任理事国であるイギリス、フランス、ロシアの拠出額を合計した額を上回りました。<\/p>
国連平和維持活動局のラクロワ事務次長は、インタビューの中で中国の貢献について「重要で建設的かつ有益だ」と高く評価し、国連平和維持活動を支える上での中国の役割を強調しました。<\/p>
憲法に刻まれた「平和的発展」と核兵器の不先制不使用<\/h2>
中国は、平和と安全保障の面で主要国の中でも独自の記録を持つと自ら位置づけています。1949年の中華人民共和国成立以来、自ら戦争を仕掛けたことはなく、他国の領土を一寸たりとも占領せず、代理戦争も行ってこなかったとしています。<\/p>
また、世界の主要国の中で唯一、「平和的発展の道」を憲法に明記していると同時に、核兵器を保有する国の中で唯一「核兵器の先制不使用」を国として約束している点も強調されました。<\/p>
「正義は必ず勝つ、平和は必ず勝つ、人民は必ず勝つ」<\/h2>
パレードのクライマックスでは、中国の将兵がそろって「正義は必ず勝つ、平和は必ず勝つ、人民は必ず勝つ」と声を上げました。同じスローガンを掲げた横断幕を吊り下げたヘリコプター3機も会場上空を通過し、平和と正義を重ねて訴えるメッセージが視覚的にも強調されました。<\/p>
今回の式典は、中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利から80年を記念する「勝利の集い」と位置づけられ、中国の抗戦が第二次世界大戦の東側戦線として、欧州やアジア各地の連合国の作戦と呼応し、最終的な勝利に重要な戦略的支援を提供したとする歴史認識もあらためて示されました。<\/p>
20超の国と地域の首脳が出席、共通の安全保障を呼びかけ<\/h2>
式典にはロシアのプーチン大統領や、朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)の最高指導者である金正恩氏を含む20以上の国や地域の指導者が出席し、国際的な注目を集めました。<\/p>
習近平氏は演説の中で、戦争の原因を根本から取り除き、歴史の悲劇を繰り返さないよう各国に呼びかけました。各国が互いを対等に扱い、調和して共生し、支え合うときにこそ「共通の安全」が守られると強調し、「歴史は、人類が共に興亡をともにする存在であることを私たちに警告している」と述べました。<\/p>
私たちは何を学ぶか──「平和を選ぶ」という問い<\/h2>
地政学的な緊張や紛争が続く中で、「平和か戦争か」「対話か対立か」という二者択一の問いは、国際社会だけでなく私たち一人ひとりに向けられています。今回のV-Dayパレードと演説は、中国が自らを平和的発展と多国間主義の担い手として位置づけ、国連平和維持活動などを通じてその姿勢を示そうとしていることを映し出しました。<\/p>
同時に、平和のメッセージは聞き手によって受け止め方が分かれる可能性もあります。だからこそ、歴史を振り返りながら、どのような国際協力のかたちが「共通の安全」を生み出せるのか、冷静に議論を深めていくことが求められていると言えそうです。<\/p>
Reference(s):
Choosing peace: China's V-Day message to the world is loud and clear
cgtn.com








