U23アジアカップ予選、中国と豪州が0-0ドローで本大会へ
中国とオーストラリアが参加したU23アジアカップ予選の最終戦で、両チームは0-0の引き分けに終わりました。この結果、グループD首位のオーストラリアと、成績上位の2位チームとして中国がそろって2026年1月にサウジアラビアで開かれる本大会への出場権を手にしました。
中国本土・西安での激しい最終戦
試合は、中国北西部に位置する中国本土の陝西省西安市で火曜日に行われました。U23世代の代表チーム同士による緊張感の高い一戦は、スコアレスながら内容の濃い90分となりました。
グループDの行方を左右する一戦
この試合はU23アジアカップ予選グループDの最終戦で、オーストラリアは引き分け以上で首位通過、中国も負けなければ本大会出場の可能性を大きく手にする状況でした。結果として、オーストラリアはグループD首位、中国は各グループ2位の中で上位4チームに入り、そろって本大会行きの切符をつかみました。
守護神・李浩が魅せたビッグセーブ
試合の主役の一人となったのが、中国のゴールキーパー、李浩(リ・ハオ)選手です。オーストラリアに決定的なチャンスが訪れた場面で、たびたびチームを救いました。
- 前半39分:ナサニエル・ブレア選手のヘディングシュートを鋭い反応でセーブ。
- 後半開始直後の48分ごろ:オスカー・プリーストマン選手がゴール至近距離からボレーシュートを放つも、再び李浩選手が立ちはだかりました。
どちらか一方が決まっていれば試合の流れが大きく変わっていた可能性もあり、中国にとって李浩選手のセーブは、本大会行きに直結する値千金のプレーとなりました。
「難しい試合を戦い抜いた」オーストラリア指揮官
オーストラリアを率いるアンソニー・ヴィドマー監督は、試合後のコメントでチームの戦いぶりを評価しました。
非常に良いチームとの難しい試合になることは分かっていたとしたうえで、厳しいコンディションの中でも選手たちは本当によく戦ったと語り、無失点での首位通過に手応えを示しました。
「11人の兵馬俑」の比喩に込めた中国監督の思い
中国のアントニオ・プチェ・ビセンテ監督も、選手たちのパフォーマンスに満足感を示しました。ビセンテ監督は予選前から、選手たちに「中国のサッカーファンに少しでも喜びを届けよう」と呼びかけていたといいます。
中国のファンが喜びを感じられる機会は多くないからこそ、この予選で幸せを届けようと選手たちに伝えたと振り返り、「今日はその使命を果たしてくれた。ピッチ上の選手たちは、まるで11体の兵馬俑のように戦ってくれた」と表現しました。
兵馬俑は西安市近郊で発見された古代の武士や馬をかたどった像のことで、中国を象徴する文化遺産の一つです。その名を引用した比喩には、西安の地で不動の守りと粘り強さを見せたチームへの称賛が込められていると言えます。
2026年サウジアラビア大会へ、若き代表の次のステージ
U23アジアカップ本大会は、2026年1月にサウジアラビアで開催される予定です。今回の予選突破により、中国とオーストラリアの若き代表は、アジアの同世代の強豪とぶつかる大舞台への切符を手にしました。
U23世代の国際大会は、将来の各国フル代表を担う選手が頭角を現す場でもあります。両チームにとって、今回の予選で得た経験や自信は、本大会だけでなく、その先のキャリアにも大きな意味を持つはずです。
日本のサッカーファンが注目したいポイント
日本のファンにとっても、U23アジアカップはアジア全体のレベルやライバル国の成長を知るうえで重要な大会です。今回の中国とオーストラリアの予選突破からは、次のような点が読み取れます。
- 堅守を軸にしたチーム作りが、短期決戦の予選で大きな武器になること
- ゴールキーパーや守備陣の一つひとつのプレーが、出場権の行方を左右しうること
- 監督が掲げる「ファンに喜びを届ける」というメッセージが、チームの結束につながりうること
国際ニュースとしてのサッカーを日本語ニュースで追いかけることで、試合結果だけでなく、各国代表チームの背景や価値観にも触れることができます。2026年の本大会では、中国とオーストラリアがどのような戦いを見せるのか、引き続き注目したいところです。
Reference(s):
China, Australia qualify for U23 AFC Asian Cup finals after 0-0 draw
cgtn.com








