ユネスコ世界生物圏保存地域会議、杭州で初のアジア開催へ video poster
国連教育科学文化機関(ユネスコ)が主催する第5回「世界生物圏保存地域会議」が、中国東部・浙江省の省都、杭州で開催されることが発表されました。10年に一度の国際会議が初めてアジアで開かれる予定で、環境や生物多様性に関心のある読者にとって注目すべきニュースです。
杭州で開かれるユネスコの国際会議
中国科学院(CAS)によると、第5回世界生物圏保存地域会議(World Congress of Biosphere Reserves, WCBR)が9月22日から25日まで、浙江省杭州市で開かれる予定です。
世界生物圏保存地域会議は、ユネスコが10年ごとに開催する会議で、生物圏保存地域に指定された各地の取り組みを共有し、人と自然の共生や持続可能な開発について議論する場とされています。
初のアジア開催、その意味は
CASの賀洪平副院長は、国務院新聞弁公室が火曜日に開いた記者会見で、今回の会議が初めてアジアで開かれると説明しました。
アジアには多様な生態系と、成長を続ける都市や産業が共存しており、生物多様性の保全と経済発展の両立が共通の課題になっています。初のアジア開催は、こうした課題に向き合う地域からの知見が、国際的な議論により強く反映される機会ともいえます。
150以上の国と地域から約4,000人が参加
賀副院長によると、この国際会議には150を超える国と地域からおよそ4,000人の代表が集まる見通しです。国際ニュースとしても規模の大きい環境会議であり、各地の研究者や行政担当者、国際機関の関係者など、多様な立場の参加者が議論に加わるとみられます。
幅広い国と地域が参加することで、自然保護区の管理や地域住民の暮らしとの両立、観光や教育との連携など、それぞれの経験を持ち寄りながら、現場に根ざした具体的な知見を共有できる点が、この種の国際会議の大きな意義です。
生物圏保存地域とは何か
生物圏保存地域とは、自然環境の保全だけでなく、その地域で暮らす人びとの生活や経済活動との調和も重視したエリアを指します。単に自然を「守る」だけでなく、人と自然が共に生きていくモデルをつくることが目的とされています。
世界生物圏保存地域会議では、こうした地域での試みや課題を持ち寄り、制度設計や運営方法、科学的知見の活用などについて議論が交わされるとみられます。
日本の読者にとってのチェックポイント
日本にも複数の生物圏保存地域があり、地域ぐるみで自然と共生する取り組みが続けられています。杭州での会議の議論は、こうした日本国内の取り組みにも影響を与える可能性があります。
今回のニュースから、次のような点を意識しておくとよいでしょう。
- 国際ニュースとして、ユネスコが環境・生物多様性分野でどのような議題を重視しているか
- アジアで初開催されることで、地域発の事例や課題がどのように共有されるか
- 日本やアジアの生物圏保存地域の政策・研究が、今後どのような連携の機会を得られるか
環境や気候変動、生物多様性をめぐる議論は、国際会議の場だけでなく、私たち一人ひとりの暮らし方ともつながっています。杭州で開かれる世界生物圏保存地域会議の動きに注目しつつ、自分たちの地域でできることを考えるきっかけにしたいところです。
Reference(s):
East China's Hangzhou to host 5th World Congress of Biosphere Reserves
cgtn.com








