超大型台風ラガサ、広東へ接近 台湾・香港・フィリピンで被害拡大
2025年の台風シーズンで18番目となる超大型の台風「ラガサ」が、中国南部の広東省沿岸に接近し、今年最強クラスの勢力で上陸するおそれがあります。すでに台湾やフィリピンでは人的被害が出ており、香港などでも厳重な警戒態勢が敷かれています。
広東省に上陸予想 今年最強級の台風に
中国メディアの報道によると、超大型の台風ラガサは、南部の広東省沿岸に水曜日にかけて上陸する見通しです。2025年に入って18番目の台風で、今年中国に接近した台風の中で最も強い勢力となる可能性があるとされています。
ラガサの接近に伴い、中国南部から東部にかけては、すでに広い範囲で激しい雨が降っており、水曜日が台風に伴う大雨のピークになると予測されています。
台湾で死者14人、行方不明124人
台湾では、台風ラガサの影響で人的被害が出ています。現地当局によりますと、水曜朝の時点で少なくとも14人が死亡、34人がけがをし、124人の行方が分からなくなっているということです。
被害の詳しい状況は伝えられていませんが、多数の行方不明者が出ていることから、各地で捜索や救助の活動が続いているとみられます。
広東・広西・海南で大規模避難と警戒強化
中国南部では、ラガサに備えた大規模な避難と防災対応が進んでいます。中国の国家防総・減災総指揮部は火曜日、広東省と海南省に対する台風の緊急対応レベルを「レベルIII」に引き上げました。
広東省では火曜日の午後5時30分までに、104万人以上が各地で移動や避難をしたと、省の応急管理当局が明らかにしています。地方当局はインフラの補強を進めるとともに、洪水リスク、とくに雨水の逆流(ストームウォーター・バックフロー)への備えを強化しているとしています。
- インフラ設備の補強
- 洪水リスクへの備え
- 雨水の逆流への対策
大雨の中心は、木曜日にはさらに西側の広西チワン族自治区へと移ると予測されており、広西でも大雨への警戒が呼びかけられています。
香港、最大級「10号」シグナル発令
香港でも、台風ラガサの接近に伴い、警戒レベルが最大まで引き上げられています。香港天文台は水曜日午前2時40分、熱帯低気圧に対する警報の中で最も強い「10号ハリケーン・シグナル」を発令しました。
「10号ハリケーン・シグナル」は、香港における熱帯低気圧警報の中で最高レベルとされるものです。その5分後には、大雨に関する「黄色暴雨警告」も発表されました。
フィリピンでも洪水や土砂崩れ
台風ラガサは、フィリピンにも被害をもたらしています。中国メディアによりますと、これまでに少なくとも5人が死亡し、4人が行方不明、多くの人がけがをしているということです。
フィリピンの複数の地域で洪水や土砂崩れが報告されており、被害の全体像はなお明らかになっていません。
ラガサが突きつける問い アジアの防災をどう考えるか
今回の超大型台風ラガサは、中国南部や台湾、香港、フィリピンなど、複数の沿岸地域に同時に影響を与えています。広東省で100万人を超える人々が移動や避難を余儀なくされていることからは、早い段階での警戒と準備が重視されていることが分かります。
一方で、台湾やフィリピンで相次いでいる死傷者や行方不明者の報告は、強い台風が複数の地域にまたがって深刻な影響をもたらす現実をあらためて示しています。
ラガサの進路と各地の対応を追うことは、日本を含むアジア太平洋地域の防災や危機管理を考えるうえで、一つの手がかりになりそうです。身近な地域での避難経路や情報の受け取り方を、この機会に確認しておくことも求められます。
Reference(s):
China braces for Ragasa, possibly the strongest storm of the year
cgtn.com








