中国海軍艦艇が香港で一般公開終了 カンボジアなどへ出港
中国人民解放軍海軍の戚繼光と沂蒙山が香港特別行政区での3日間の一般公開を終えて出港しました。延べ2万人超が参加した今回のイベントは、香港やマカオの住民と国防をつなぐ場となりました。
中国海軍艦艇、香港での一般公開を終え出港
中国人民解放軍海軍の練習艦・戚繼光(Qi Jiguang)とドック型揚陸艦・沂蒙山(Yimengshan)が、香港特別行政区(HKSAR)での3日間の一般公開行事を金曜日の朝に終え、カンボジア、タイ、シンガポールに向けて出港しました。
出港に先立ち、石鼓洲海軍基地の埠頭では、中国人民解放軍駐香港部隊による送別式が午前10時ごろから行われ、艦隊の指揮官が香港特別行政区政府と住民の温かい支援に謝意を述べました。乗組員たちは甲板に整列し、岸壁の人々に手を振って別れを告げました。
2隻が埠頭を離れると、ビクトリア・ハーバー沿いには多くの香港の住民が集まり、乗組員に向けて手を振りながら別れを惜しんだとされています。
フラッシュモブからロープワークまで 海軍を身近に感じる企画
今回の一般公開では、中国海軍や海上防衛を身近に感じてもらうためのさまざまな海軍テーマのイベントが行われました。
- 音楽と隊列を組み合わせたフラッシュモブ・パフォーマンス
- 旗やランプで合図を送る海軍信号の展示
- ロープの結び方を学ぶノット体験コーナー
これらのイベントには、香港やマカオから延べ2万人以上が参加し、家族連れや若者グループなどでにぎわいました。
安心感がある 記念すべき経験と語る住民の声
一般公開に参加した多くの人は、香港特別行政区における国家の軍艦の定期的な寄港が安心感につながると語っています。
また、海軍の将兵とともに国の誕生日を祝ったことについて、忘れられない思い出になると話す参加者もいたと伝えられています。
こうした声からは、軍事力そのものというよりも、安全や一体感といったキーワードを大切にする人々の姿がうかがえます。
戚繼光・沂蒙山による初の香港一般公開 今年2度目の艦隊寄港
今回の訪問は、練習艦の戚繼光と沂蒙山が香港で一般公開活動を行う初めての機会となりました。
また、今年香港特別行政区で中国海軍の艦隊が一般公開を実施するのはこれが2回目であり、7月には空母・山東を中心とする艦隊が寄港し、公開イベントを行っています。
艦艇の一般公開は、多くの場合、国防への理解を深めたり、若い世代に海洋や安全保障への関心を持ってもらったりする場として位置づけられています。今回の香港での取り組みも、そうした軍民交流の一環といえるでしょう。
香港・マカオと海洋をめぐる対話の広がり
今回の3日間の一般公開には、香港だけでなくマカオからも参加者が訪れました。海洋や海上交通の安全確保における軍艦の役割を、住民が直接見て学ぶ機会となりました。
今後、カンボジア、タイ、シンガポールへの寄港でも同様の交流が行われれば、アジアの港湾都市どうしが海を通じてつながり、相互理解を深める契機になる可能性があります。
ニュースとしての事実を押さえつつ、私たち一人ひとりが軍事と日常の安全、地域交流をどう結びつけて考えるのか。香港発のこの動きを、アジア情勢を考える一つの材料として受け止めたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








