上海で人気スポット化 テレビ番組『ソロコメディ』公開収録と四川風コーヒー
中国・上海のデパートを舞台に収録が始まったコメディ番組『ソロコメディ』が、観覧できる公開スタジオとして人気スポットになり、四川名物の風味を生かしたコーヒーまで楽しめる新しい体験型コンテンツとして注目を集めています。
上海の百貨店が『ソロコメディ』の舞台に
『ソロコメディ』の新シーズンの収録は最近、上海中心部の老舗百貨店・Shanghai No.1 Department Store 内の特設会場で始まりました。収録現場は一般に開放されており、観客はステージを背景に写真を撮ったり、その場で番組の収録を見学したりできます。撮影スポットとしても人気を集め、足を運ぶ人が増えつつあります。
観客は公開収録と四川フレーバーのコーヒーを同時に楽しむ
会場内のカフェカウンターでは、バリスタが四川・郫県(Pixian)のそら豆ペースト(broad bean paste)を加えたスペシャルコーヒーを提供しています。このそら豆ペーストが四川ならではの風味をもたらし、四川にルーツを持つ番組の背景をさりげなく表現しています。観客は収録の様子を間近に見ながら、ここでしか味わえない一杯を楽しめます。
劇場×商業×メディア×食文化のクロスセクター協業
番組のチーフデザイナーの一人である趙斌氏は、劇場は観客の消費の中心となる場所であり、文化やエンターテインメントのステージであるだけでなく、社会活動の場としても重要だと指摘します。そのうえで、Shanghai No.1 Department Store で『ソロコメディ』を収録・放送することで、劇場、商業施設、メディア、そして料理文化の領域をまたぐ、深いレベルでの協業モデルを築くことに成功したと語っています。
このビジネスモデルには、次のような狙いが込められているとみられます。
- 買い物や飲食とあわせて公開収録を楽しめる複合的な体験づくり
- 番組の設定や出身地にちなんだ飲食メニューによる世界観の共有
- 観客の写真や動画投稿を通じて、オンラインでの話題づくりも期待できる仕組み
政策が後押しするオンライン発の体験シナリオ
2025年9月には、中国商務省と文化・観光部を含む9つの政府部門が連名で、オンラインで人気を集める質の高い舞台芸術作品やアニメ、ゲーム、映画・テレビ作品などを生かし、現地での体験型消費を生み出す取り組みを支援する一連の措置を発表しました。オンライン上の人気コンテンツを、実際に足を運ぶ場づくりや新しい消費シーンの創出につなげることを後押しする内容です。
今回の『ソロコメディ』の取り組みは、まさにそうした方針に沿って、人気コンテンツの世界観を街なかのリアルな空間に持ち込み、観客の滞在時間や消費行動を広げようとする試みと位置づけられます。
日本の読者にとっての示唆
日本の読者にとっても、番組の公開収録会場がそのまま「行ってみたい場所」になるこの動きは、エンタメと商業施設がどのように組み合わさり得るかを考えるヒントになります。
- 人気コンテンツの舞台を現実の都市空間に再現し、観光スポット化する流れ
- 飲食や物販とエンタメ体験を一体化させる会場設計
- 政策面からの後押しを受けた、文化と消費の連動
収録を見ながらご当地フレーバーのコーヒーを味わうというスタイルは、番組ファンだけでなく、上海を訪れる人々にとっても新しい街歩きの選択肢になりつつあります。今後、こうしたモデルが他の都市や作品にも広がっていくのか、引き続き注目されます。
Reference(s):
TV show recording venue offers audience specialty flavors in Shanghai
cgtn.com








