中国の研究者が解明:地球深部マントルの水が「住める惑星」を支えた可能性
地球が誕生初期の灼熱のマグマの球から、生命を育む環境へと変わっていく過程で「水をどう保持したのか」。この根本的な問いに対し、中国の科学者チームが、地球深部マントルが巨大な“水の貯蔵庫”になり得たことを実験で示したと、2025年12月に報じられました。
何が分かったのか:深いマントルに水が蓄えられた可能性
研究を行ったのは、中国科学院の傘下にある広州地球化学研究所の研究者らです。研究チームは、地球が誕生して間もない約40億年以上前の状況を念頭に、地球内部の深いマントルが水を大規模に保持できる「重要な仕組み」を実験的に示したとしています。
この成果は、科学誌「Science」に金曜日(発表時点の直近)に掲載された研究として伝えられています。
なぜ重要か:「水の行き先」が地球史の見え方を変える
地球の初期は、高温のマグマに覆われた状態から、冷えて固まり、海や大気が形作られていくという大きな転換を経験したと考えられています。その転換の中心にあるのが「水」です。
今回の研究が投げかけるポイントはシンプルです。
- 地表だけでなく、地球深部にも水の“保管場所”があった可能性
- 初期の地球が大量の水を失わずに抱え込めた仕組みの説明につながること
- 地球が“住める惑星”へ移行するシナリオを、内部プロセス(深部の働き)から描き直す手がかりになること
つまり、「海の水はどこから来たのか」だけでなく、「水がどこに、どれほど、どんな形で保たれたのか」という問いに、新しい見取り図を与える研究だといえます。
研究の輪郭:実験で“貯水機能”を示した
報道によれば、研究チームは実験により、深いマントルが水の巨大なリザーバー(貯蔵庫)として機能し得ることを示しました。これは、地球の表層環境(海・大気)だけでは説明しきれない水の長期的な保持や循環を考える上で、重要な前提になります。
これからの焦点:地球の「水の総量」と「循環」の再計算へ
深部マントルが水を大規模に蓄えられるなら、今後は次のような論点がより注目されそうです。
- 初期地球における水の総量の見積もりはどう変わるのか
- 深部に蓄えられた水が、どのタイミングで、どんな形で地表へ戻ったのか
- 地球の進化を左右した要因として、内部の水のふるまいをどう位置づけるか
地球が「なぜ今の地球になれたのか」。その答えは、海や空だけでなく、私たちの足元の“はるか下”にも隠れているのかもしれません。
Reference(s):
Chinese scientists reveal how deep mantle water made Earth habitable
cgtn.com








