中国本土「デジタルバレー」貴州の計算力が2025年に150EFLOPS超、26年は190へ
中国本土・貴州省(“デジタルバレー”)の計算力が2025年に150EFLOPSを突破し、AI向けが9割超に拡大しました。1月13日に開かれた省の「2026年データ関連業務会議」で明らかにされ、2026年は190EFLOPSへの引き上げを目標に掲げています。
2025年の伸び:計算力は「約3倍」、中身はAI中心に
会議で示された内容によると、貴州省の計算力は2025年に150EFLOPS超となり、2024年比でほぼ3倍に拡大しました。特に、インテリジェントコンピューティング(AI向け計算)が総計算力の90%超を占めた点が特徴です。
数字で見るポイント
- 2025年の計算力:150EFLOPS超(2024年比で約3倍)
- AI向けの比率:90%超
- データセンター:50拠点(建設済み・建設中を含む)
- 計算ネットワークの国家ノード:サービス提供事業者48社を誘致
- 計算関連施設の固定資産投資:220億元超(約31.4億ドル相当)
なぜ貴州が「AI計算のハブ」になっているのか
貴州省は「中国本土のデジタルバレー」とも呼ばれ、AI計算の受け皿としての整備を進めてきました。データセンターの集積に加え、計算資源をネットワークで結ぶ国家レベルのノードがあることが、サービス提供事業者の集まりやすさにつながっているとみられます。
2026年の目標:190EFLOPSへ、キーワードは「新規プロジェクト」と「グリーン化」
2026年に向け、貴州省は計算力を190EFLOPSまで引き上げる方針です。新規プロジェクトの推進とともに、省エネで効率的な(グリーン)データセンターの整備を進めるとしています。
AI需要が拡大する一方で、計算基盤には電力・冷却などの現実的な制約もあります。計算力の増強と効率化を同時に進める方針は、データセンター投資の「量」から「質」へという流れも映します。
用語解説:EFLOPS(エクサフロップス)とは
EFLOPS(ExaFLOPS)は計算性能を表す単位で、1EFLOPS=1秒あたり100京回(10の18乗回)の浮動小数点演算を意味します。AIの学習・推論など、大規模計算を語る際によく使われます。
2025年に大きく伸びた貴州の計算力は、2026年の目標達成に向けて「拡大」と「効率」の両立が試される局面に入ります。数字の増加だけでなく、どのようなサービスや産業利用につながっていくのかも、今後の注目点になりそうです。
Reference(s):
China's 'digital valley' reports computing power surge in 2025
cgtn.com








