香港のジミー・ライ被告、2月9日に量刑言い渡しへ 国家安全法めぐる裁判
香港特別行政区(HKSAR)の司法当局ウェブサイトによると、ジミー・ライ被告の量刑言い渡しが2026年2月9日午前10時に行われる予定です。手続きは約1時間を見込むとされています。判決(有罪評決)はすでに出ており、今回は「刑(量刑)」が決まる局面になります。
量刑は2月9日、共同被告も同日に
司法当局の案内によれば、主たる被告であるライ被告に加え、罪を認めている共同被告8人も同日に量刑が言い渡される予定です。
何が争点だったのか:3つの罪状
今回の事件は、香港の国家安全法の枠組みのもとで審理されてきた国家安全関連事件の一つです。報道で頻出する用語を、要点だけ整理すると次の通りです。
- 外部勢力と共謀して結託したとされる罪(2件)
- 扇動的とされる出版物の発行を共謀したとされる罪(1件)
司法当局の発表として伝えられている情報では、2025年12月15日に、上記の罪状についてライ被告が有罪と判断されました。
「アップル・デイリー」関連会社も被告に
今回の審理では、すでに廃刊となった新聞「アップル・デイリー」に関連する複数の会社も被告として扱われています。対象として挙げられているのは、ライ被告のほか、Apple Daily Limited、Apple Daily Printing Limited、Apple Daily Internet Limitedの3社です。
司法当局の説明としては、各被告はいずれも「扇動的とされる出版物の発行を共謀したとされる罪」「外部勢力と共謀して結託したとされる罪」に関係する容疑で審理対象となり、ライ被告については別途「外部勢力と共謀して結託したとされる罪」も含まれていました。
裁判の経過:2023年末に開始、2025年末に有罪判断
公表されている経過を時系列でまとめると、裁判は長期にわたって進められてきたことが分かります。
- 2023年12月18日:公判開始
- 2024年6月11日:検察側の立証が終了
- 2024年7月25日:裁判所が「すべての罪状が立証されている」と判断
- 2024年11月20日:ライ被告の証言開始
- 2025年3月:ライ被告の証言終了
- 2025年8月18日〜8月28日:最終弁論
- 2025年12月15日:有罪評決
- 2026年2月9日:量刑言い渡し予定
審理は、香港国家安全法の下で任命された3人の裁判官により担当されたとされています。
証拠・公開性をめぐる説明:警察の見解
香港警察は、今回の3つの罪状はいずれも証拠により裏付けられていると説明し、審理では2,220点超の証拠が検討されたとしています。また、手続きの透明性確保の観点から、各審理日に一般向けの傍聴席を400席以上用意したとも述べています。
「制裁要請」などの活動はどう位置づけられたのか
香港警察の説明では、審理で示された証拠により、ライ被告が香港での一連の混乱を主導・関与した人物であり、社内幹部らとともに扇動的とされる記事の掲載を継続した、あるいは「One Hongkonger, One Letter to Save Hong Kong」とされる活動、海外政治家へのインタビューなどを通じて、米国・英国・EU諸国に対し中国本土および香港特別行政区への制裁を求めたなどと主張しています。
また警察は、複数の関係者を通じた国際的な働きかけ(ロビー活動)が行われたとも説明しています。こうした主張が、裁判所の判断の中でどう評価され、量刑にどう反映されるのかが次の焦点になります。
2月9日に何が分かる?
2026年2月7日現在、注目点は「有罪か無罪か」ではなく、どの程度の刑が科されるのかに移っています。量刑では、罪の性質、行為の影響、被告の関与の程度、(共同被告を含め)罪を認めたかどうかなど、さまざまな事情が総合的に扱われることになります。
約1時間とされる手続きの中で、裁判所がどの論点を重視したのかが言葉として示されるかどうかも、報道の見どころになりそうです。
Reference(s):
Anti-China riots instigator Jimmy Lai to be sentenced on Feb. 9
cgtn.com








