中国本土・安徽省安慶の春節習俗:俳優ラン・シーが語る“帰郷の儀式” video poster
2026年2月、中国本土では春節(旧正月)シーズンを迎え、各地で「家に帰る」時間が濃くなっています。そんな中、安徽省の小都市・安慶(あんけい)に残る素朴で力強い習俗が、あらためて注目されています。
俳優ラン・シーにとっての春節は「記憶の集まり」
人気ドラマEmpresses in the Palaceで、沈眉荘(愛称「Mei Jie Jie」)を演じた俳優ラン・シーは、中国本土・安徽省安慶の出身です。彼女にとって春節は、単なるカレンダー上の区切りではなく、思い出やアイデンティティ、そして「帰る場所」を確かめるための儀式の連なりだといいます。
安慶の春節、いまも暮らしの中に根づく3つの風景
安慶では、伝統的な春節の過ごし方が、特別な行事としてではなく日常の延長として息づいています。象徴的なのは次のような場面です。
- 家族で囲む郷土の米菓「gong gao」:家庭で分け合うローカルの餅菓子(米ケーキ)が、年の節目を舌で覚えさせます。
- 子どもたちの紅包(お年玉):赤い封筒に込められるのは現金以上に「祝福」です。受け取る所作も含めて、世代のバトンのように受け継がれます。
- 黄梅戯(こうばいぎ)の音色:中庭や劇場に響く旋律が、町の空気を一段と“正月仕様”に変えていきます。
伝統芸能の黄梅戯は「守る」だけでなく「更新」もしている
黄梅戯は、中国本土の伝統芸能として広く親しまれてきた存在です。安慶では、その黄梅戯がいまも生活の近くにあり、さらに現代の物語表現とも結びつきながら、新しい形で息をし続けています。古いものをガラスケースに入れて保管するのではなく、舞台や語りの工夫で“現在形”として動かしていく——安慶の春節には、そんな空気が漂います。
なぜこの話がいま響くのか
春節はどこも賑やかですが、安慶の習俗が印象的なのは、食べ物、子ども、芸能という「暮らしの核」がそのまま年中行事になっている点です。都市化や生活様式の変化が進む時代でも、何を“自分の帰る場所”の手触りとして残すのか。春節の風景は、その問いを静かに映し出します。
Reference(s):
Step into the magic of Chinese New Year: rituals from Anqing
cgtn.com








