神舟21号の3人、宇宙ステーションから春節のあいさつ動画
中国の有人宇宙船「神舟21号」の乗組員3人が、2026年の春節(旧正月)を前に、中国宇宙ステーション船内で撮影したビデオメッセージで新年のあいさつを届けました。宇宙ステーション完成後、軌道上で春節を迎えるのは今回で4回目となります。
宇宙の「春節」:赤い対聯と「福」で“宇宙の住まい”を飾る
映像では、司令官の張路(ジャン・ルー)飛行士、宇宙飛行士の呉飛(ウー・フェイ)氏、張宏章(ジャン・ホンジャン)氏が、春節らしい飾り付けの中で登場しました。船内には、赤い対聯(ついれん=縁起の良い言葉を対にして書く飾り)や、福(ふく)の字が掲げられ、地上の家庭に近い“年越しの景色”が再現されています。
3人のメッセージ:それぞれの「新年の願い」
張路飛行士は、春節の到来にあたり「すべてがうまくいき、平和で安全でありますように」と述べ、今回が自身にとって宇宙で迎える2回目の春節だと語りました。
一方、呉飛氏にとっては初めての宇宙での春節です。「夢を追うすべての人が平穏で、旅路が順調で、日々ますます豊かになりますように」と願いを寄せました。
張宏章氏は、軌道上での祝賀を「最も貴重な経験」と表現し、今後も「宇宙を探究し、星々の中で新しい章を書いていく」と抱負を述べています。
滞在100日超の神舟21号、任務は「順調で予定通り」
神舟21号は、2025年10月31日に打ち上げられました。2026年2月時点で滞在期間は100日を超えており、ミッションの更新情報によると、以下の作業は順調かつ計画通りに進んでいるとされています。
- 科学実験の実施
- 宇宙ステーションのプラットフォーム保守
- 機器の点検・整備
- 乗組員の健康管理
「行事」が宇宙で持つ意味:技術だけでなく、暮らしの運用へ
春節のような文化行事は、単なる演出ではなく、長期滞在での生活リズムや心理面の安定、地上とのつながりを保つうえでも象徴的な出来事になり得ます。実験や保守といった“仕事”の報告と並んで、船内の飾り付けや言葉が伝えられるのは、宇宙ステーション運用が「作業の継続」から「暮らしの継続」へと重心を広げていることを静かに示しているのかもしれません。
宇宙で迎える年中行事が、これからどんな形で積み重なっていくのか。国際ニュースを追ううえでも、技術と日常が交差する場面として注目されます。
Reference(s):
Shenzhou-21 crew extends Chinese New Year greetings from space station
cgtn.com








