タクラマカン砂漠を一周する「緑のベルト」完成—次は“維持”のフェーズへ video poster
中国本土の北西部、新疆ウイグル自治区に広がるタクラマカン砂漠。長年「死の海」とも呼ばれてきた流動砂漠に、2024年11月、砂漠全体を取り囲む大規模なグリーンベルト(緑地帯)が完成しました。約50年にわたる取り組みが一区切りを迎え、いま焦点は「開拓」から「持続可能性」へ移りつつあります。
「世界第2位の流動砂漠」を囲む—2024年11月の節目
タクラマカンは、世界で2番目に大きいとされる“移動する砂”の砂漠です。風で砂丘が動き、周辺環境への影響も生じやすいとされてきました。そうした中で、長期にわたる地道な努力の積み重ねにより、2024年11月に砂漠を一周する形の緑の帯が完成したことが、大きな節目として伝えられています。
いま問われるのは「作る」より「保つ」こと
グリーンベルトの完成はゴールではなく、スタートラインでもあります。流動砂漠を相手にする以上、緑地帯は作った後の維持管理が重要になります。取り組みの主眼は、荒廃地の“回復”から、緑を“長く続ける”仕組みづくりへと移っているようです。
- 砂の移動を抑えるための継続的な管理
- 地域の生活や産業と両立する運用
- 環境負荷を抑えながら効果を保つ工夫
砂漠を「金」に変える—グリーン産業という発想
現在は、地域の先駆者たちが砂漠の風景を単に“抑え込む対象”としてではなく、新しい価値を生む場として捉え直し、「グリーン産業」を通じて砂丘を“金”へ変える発想が進められているといいます。緑化と産業をつなぐことで、維持のための資金や雇用、技術の循環が生まれやすくなる点が注目されます。
2026年のいま、静かに進む次の局面
2024年11月の完成から1年以上が経った2026年2月現在、話題の中心は「完成の達成感」から、「どう維持し、どう暮らしと結びつけるか」という現実的な論点へ移っています。砂漠化対策は時間がかかるテーマだからこそ、短期の成果だけでなく、長期で続く設計がどのように形になっていくのかが、次の注目点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com







