国連安保理で中国の傅聡大使「米・イスラエルの対イラン攻撃に衝撃」外交交渉への回帰訴え
中東情勢の緊張が急速に高まるなか、国連安全保障理事会で中国の国連常駐代表・傅聡(ふ・そう)大使が、米国とイスラエルによるイラン国内への軍事攻撃に「衝撃を受けた」と述べ、沈静化と外交交渉への復帰を強く呼びかけました。攻撃が起きたのは、米国とイランが外交交渉を進めていた時期だとしています。
何が起きたのか:米国とイスラエルがイラン国内を攻撃
傅大使は2026年2月28日(土)、国連安保理の中東情勢をめぐる会合で発言しました。会合では、米国とイスラエルが同日、イラン国内の標的に対して軍事攻撃を行い、地域の緊張が突発的に高まったとの認識が示されました。
中国の立場:国連憲章の原則と「武力の不使用」を強調
傅大使は、中国が情勢を深く懸念していると述べたうえで、国連憲章の目的と原則に沿う対応を各当事者に求めました。国際関係における武力の行使、または威嚇に反対し、これを非難する姿勢を明確にしています。
また、イランおよび地域の国々の主権・安全・領土保全が尊重されなければならないと強調しました。
焦点は「民間人の保護」:越えてはならない赤線
傅大使は、紛争によって多数の民間人死傷者が出ていることに深い悲しみを表明しました。そのうえで、武力紛争における民間人保護の「赤線」は決して越えてはならず、無差別な武力行使は受け入れられないと述べました。
さらに、国際人道法を含む国際法上の義務を果たし、民間人の安全確保を徹底すること、民間施設への攻撃を控えることを呼びかけています。
「武力は解決にならない」:即時停止と対話の再開を要求
傅大使は、武力は国際紛争を解決する正しい方法ではなく、憎悪と対立を強めるだけだと指摘しました。中東での緊張のエスカレートや波及は「誰の利益にもならない」とし、差異や争点を解く道は対話と交渉しかない、という立場を示しました。
具体的には、さらなる報復の連鎖を防ぐため、軍事行動の即時停止を求め、関係当事者が政治的誠意を示して早期に対話・交渉を再開し、政治的解決の正しい軌道に戻るべきだと訴えました。
国連の呼びかけに支持:緊張緩和と交渉復帰
傅大使は、国連事務総長が呼びかける緊張緩和(デエスカレーション)と外交交渉への回帰を支持すると述べました。中国としても国際社会と協力し、平和に向けた共通認識を形成し、中東の平和と安定の早期回復を後押しする用意があるとしています。
要点まとめ(読み流し用)
- 2026年2月28日、国連安保理で中国の傅聡大使が発言
- 米国・イスラエルによるイラン国内攻撃に「衝撃」、情勢を深く懸念
- 国連憲章の原則、武力の不使用、主権・領土保全の尊重を強調
- 民間人保護と民間施設への攻撃回避、国際法順守を要求
- 軍事行動の即時停止と対話・交渉の早期再開を呼びかけ
外交交渉が進んでいた時期に軍事行動が重なったという指摘は、今後の緊張の連鎖をどう止めるかという難題を突きつけます。国連の場での各国発言が、具体的な沈静化の動きにつながるのかが注目されます。
Reference(s):
Chinese ambassador shocked by U.S.-Israeli strikes against Iran
cgtn.com








