中国、ブロックチェーンで「信頼できるデジタルインフラ」強調—全人代開幕前に
中国でブロックチェーンの基盤技術をめぐる発言が注目されています。きょう2026年3月5日、北京で開幕を控える第14期全国人民代表大会(全人代)第4回会議を前に、ブロックチェーンが「信頼できるデジタルインフラ」になり得るという見方が示されました。
何があったのか:全人代開幕前の発言
北京ブロックチェーン・エッジコンピューティング研究院の董進(Dong Jin)院長は5日、北京の人民大会堂で開かれる全人代第4回会議の開幕を前にした「Deputies' Corridor(代表通路)」で、ブロックチェーン分野の中核的な基盤技術に注力してきた結果、いわば「中国のコア」を備えた信頼性の高いデジタル基盤が具体化していると述べました。
ブロックチェーンが「デジタルインフラ」と言われる理由
董氏は、ブロックチェーンを「最先端の情報技術」と位置づけています。ブロックチェーンの特徴として挙げたのは、データの次の性質です。
- 真正性(本物であること)
- 信頼性(信用できること)
- 追跡可能性(いつ・どこで・どう扱われたかをたどれること)
デジタル経済が広がるほど、取引や行政手続き、サプライチェーンなどで「後から確かめられるデータ」が求められます。ブロックチェーンは、その前提を支えるインフラになり得る、という説明です。
AIの話につながる「データ」という論点
発言の中で董氏は、人工知能(AI)を形づくる重要な要素として「データ」を挙げ、アルゴリズムと計算(コンピューティング)と並ぶものだと述べました。その上で、ブロックチェーンがデータの真正性・信頼性・追跡可能性を担保し得る点を強調しています。
AIの性能は、どんなデータを、どんな経路で集め、どう管理するかに左右されます。データの出どころが曖昧だったり、途中で改変されていたりすれば、判断や分析の前提が揺らぎます。ブロックチェーンを「データの信頼」を支える層として捉えると、AIの議論が技術だけでなく、運用やガバナンスの話へ広がっていきます。
今後の注目点:会議で何が語られるか
今回の発言は、全人代の開幕を前にした場でのものです。デジタル経済の発展を支える基盤として、ブロックチェーンの位置づけがどのように語られていくのか、また「信頼できる」デジタルインフラを実現するための制度設計や運用のあり方がどこまで議論されるのかが、今後の焦点になりそうです。
キーワードは、技術の新しさだけでなく「後から検証できるデータ」を社会にどう実装するか。デジタル化が進むほど地味に効いてくる論点として、静かに存在感を増しています。
Reference(s):
China's innovative blockchain ensures reliable digital infrastructure
cgtn.com








