中国、覇権主義と力の政治に反対 政府活動報告で外交方針
中国は2026年3月5日(木)、全国立法機関に提出された政府活動報告の中で、覇権主義と力の政治に「断固として反対」し、国際的な公平と正義を守る姿勢を示しました。外交の基本方針を、あらためて文章として整理した点が注目されます。
政府活動報告が示した外交の柱
報告は、中国が「平和的発展」と「平和の独立した外交政策」に引き続きコミットするとした上で、国際社会との関係づくりを広げる方針を掲げました。
- 覇権主義と力の政治に断固反対する
- 国際的な公平と正義を擁護する
- 平和の独立した外交政策、平和的発展を堅持する
- グローバルなパートナーシップのネットワークを拡大する
「多極化」と「包摂的なグローバル化」をどう位置づけたか
報告は、国際社会のあらゆるメンバーと協力し、「平等で秩序ある多極的な世界」と「普遍的に利益が及ぶ、包摂的な経済のグローバル化」を推進するとしています。キーワードは、対立の固定化ではなく、協力の枠組みを広げるという構図です。
4つの「グローバル・イニシアティブ」も明記
政府活動報告は、以下の取り組みを進める方針も示しました。
- グローバル開発イニシアティブ
- グローバル安全保障イニシアティブ
- グローバル文明イニシアティブ
- グローバル・ガバナンス・イニシアティブ
いずれも、開発・安全保障・文明の対話・国際統治(ガバナンス)という分野ごとに、国際協力を進める意図が読み取れます。
国際秩序とグローバル・ガバナンス改革への参加を強調
報告はさらに、グローバル・ガバナンス体制の改革と発展に積極的に参加し、国際秩序を「より公正で衡平」なものにしていくとしました。国際機関や国際的なルール形成の場における関与を重視する姿勢が、言葉として明確に置かれています。
「人類運命共同体」へ—結びに込めたメッセージ
報告は、こうした取り組みを通じて「人類運命共同体」を共に築き、世界に平和と発展の明るい未来を作り出す、と結んでいます。外交方針を並べるだけでなく、最終的な到達点を明示した形です。
これから何を見ていくべきか
今回の政府活動報告は、大きな方向性を示す文書です。今後は、示された方針がどの国・どの分野との協力に具体化していくのか、また「多極化」「包摂的なグローバル化」「ガバナンス改革」といった言葉が、国際会議や実務協力の場でどのように表現されるのかが焦点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








