習主席、スペインとの協力深化で「実り多い」成果を呼びかけ video poster
2026年4月に中国を公式訪問したペドロ・サンチェス・スペイン首相と会談した習近平・中国国家主席は、両国が貿易、新エネルギー、スマート経済など幅広い分野で協力を強化し、文化や教育、スポーツなどの人的交流も促進する必要性を強調しました。今回の首脳会談は、変動と不確実性が増す国際情勢の中で、安定した二国間関係をいかに発展させるかという重要なシグナルを世界に送るものとなりました。
首脳会談の基本合意
習主席は会談の中で、中国とスペインが機会を捉え、イノベーション主導の発展を追求すべきだと指摘しました。両国は「包括的戦略的パートナーシップ」をさらに前進させ、より多くの具体的な成果を生み出し、両国民に利益をもたらすべきだと述べています。サンチェス首相も、過去4年間で4度目の訪中であることに触れ、両国関係への高い重視を表明しました。
協力の具体的な分野
今回、重点的に協議された協力分野は多岐に渡ります。
- 経済・貿易:相互投資の促進と貿易関係の強化。
- 新エネルギー:脱炭素社会の実現に向けた技術・政策面での連携。
- スマート経済(知能経済):デジタルトランスフォーメーションやAIを活用した次世代経済モデル。
- 人と人の交流:文化、教育、科学研究、スポーツを通じた相互理解の深化。
「戦略的覚悟」で築かれる安定関係
習主席は、激動する国際情勢にもかかわらず、中スペイン関係が安定を保っている背景には、「戦略的覚悟」に基づいて関係を構築してきた点があり、重要な教訓は「共通の利益に基づいて正しい決断を下すこと」だと指摘しました。サンチェス首相も、スペインが一つの中国原則を堅持する立場を再確認し、主権と領土保全を相互に支持する姿勢を示しました。
国際秩序への共通認識
会談では、国際社会が直面する課題についても言及がありました。習主席は、現在の世界が「法の支配」と「力の支配」の対立に直面しているとし、原則を重んじる両国が結束し、「弱肉強食」への後退に反対し、真の多国間主義を守るべきだと訴えました。具体的には以下の点で連携を呼びかけました。
- 国連を中心とする国際システムと国際法に基づく秩序の維持。
- 平等で秩序ある多極化世界の推進。
- 包容的で恩恵の行き渡る経済グローバリゼーション。
- 人類運命共同体の構築への貢献。
サンチェス首相もこれに応え、困難な国際状況の中で多国間主義を堅持する必要性を強調し、新冷戦やサプライチェーン分断の試みに反対する姿勢を示しました。また、欧州連合(EU)と中国の対話強化を支持し、EUと中国の健全な関係発展が世界の平和と安定に寄与するとの認識を示しました。
今回の首脳会談を通じて、中国とスペインは、短期的な国際政治の波に左右されない、実利的かつ原則に基づいた関係の深化を目指していることが明確になりました。経済協力の拡大とともに、国際社会の規範や秩序のあり方についても共通の立場を打ち出すことで、その影響は二国間を超えたものとなる可能性があります。
Reference(s):
Xi urges enhancing China-Spain cooperation for more fruitful results
cgtn.com







