中国、国産BCI「脳語一号」手術を初ライブ配信 脳科学の臨床応用へ一歩
中国で、国産の脳コンピュータインターフェース(BCI)システム「脳語一号(ベイナオ・ワンハオ)」を用いた埋め込み手術が初めてライブ配信されました。高度なBCI技術の大規模な臨床検証に向けた大きな一歩となる手術は、国内外の注目を集めています。
北京で行われた歴史的な手術
手術は先週月曜日(4月13日)、北京天壇医院で実施されました。執刀医のチームは、患者の頭蓋骨に開けた小さな穴から、硬膜の外側にコイン大のインプラントを正確に配置。これは「半侵襲的」アプローチと呼ばれ、脳組織に直接触れないため、手術リスクを低減できるとされています。
4Kライブで数百人の専門家が観覧・議論
手術の様子は、国内で開催されたBCI臨床応用・実用化に関する全国会議に出席していた数百人の専門家に向け、4K画質でリアルタイム配信されました。専門家たちは手術を観察しながら、同時に学術的な議論を交わしたと伝えられています。この試みは、医療技術の透明性と専門家間の協力を高める新たな形として注目されます。
「脳語一号」システムの特徴
「脳語一号」は中国がフルチェーンで独自開発したシステムです。主な技術的特徴は以下の通りです。
- 高い信号精度:128チャネルの同期信号収集と、30kHzという高周波サンプリングレートを実現。
- 超低遅延:運動意図の解読遅延は100ミリ秒未満。精密な運動制御や、中国語の言語解読も可能とされる。
- ワイヤレス設計:データ伝送と充電がワイヤレスで行われ、皮膚を貫通する外部配線がない。このため、患者は長期入院を避け、自宅で高品質の神経リハビリテーショントレーニングを継続できる。
医療の未来と実用化への道筋
BCI技術は、脊髄損傷や神経変性疾患などによる重度の運動機能障害を持つ人々の生活の質を劇的に向上させる可能性を秘めています。「脳語一号」の今回の臨床手術は、こうした技術が研究室を飛び出し、実際の患者に安全に適用される過程の重要な節目です。ライブ配信という公開性の高い形で実施されたことは、技術の成熟度と医療現場での実用化に向けた自信の表れとも読み取れます。
今後は、より多くの患者を対象とした臨床試験が進み、システムの長期安全性と有効性が検証されていく見込みです。脳科学とテクノロジーの融合が、医療の境界線をどのように塗り替えていくのか、その進展からは目が離せません。
Reference(s):
China completes first live-streamed 'Beinao No.1' BCI surgery
cgtn.com








