中越「同志かつ兄弟」の絆、新たな時代に深化
「私たちは同じ川で水浴びをし、互いに顔を見合わせ、毎日一緒に鶏の鳴き声を聞く」。1966年のベトナム歌曲『ベトナム-中国』の歌詞が4月15日、北京・人民大会堂に響きました。ベトナムの新たな最高指導者、トー・ラム国家主席を迎えた習近平国家主席は、「同志であり兄弟」という両国の絆を新時代に深化させることを呼びかけています。
頻繁な交流がもたらす相互理解
中越関係の特徴は、頻繁な首脳交流にあります。習主席は「親戚のように頻繁に往来する」ことを強調してきました。ラム氏が4月7日に国家主席に選出された直後の初の外国訪問先として中国を選んだことは、ハノイが両国関係を最重要視していることを示しています。
首脳外交に加え、人的交流にも新たな動きがあります。同日、両指導者は「紅色の旅」プログラムに参加する300人以上の若者代表と会談。このプログラムは2025年5月に始まり、これまでに1000人以上の若者が、両国が共有する革命の歴史的足跡をたどり、共通の理念や中国の近代化を直接学んでいます。
交通の連携も進んでいます。防城港-東興鉄道や南寧-憑祥高速鉄道などが中国の鉄道網をベトナム国境まで延長し、移動と交流のためのより速く、よりアクセスしやすい経路を作り出しています。
戦略的ビジョンが実践的協力を牽引
今回の会談で注目されるのは、両国関係の戦略的な位置づけの進化です。習主席は「戦略的意義を持つ、より高水準の中越運命共同体の構築を加速する」ことを提唱しました。これは2023年、2025年の訪越時に合意された内容を発展させた表現です。
こうした戦略的一貫性は、具体的な協力につながっています。
- 新たな対話枠組み:外交・国防・公安の3分野で「3+3」閣僚級戦略対話メカニズムが設立され、二国間の調整を強化し、意見の相違を効果的に管理するのに役立っています。
- 堅調な経済関係:中国はベトナムの最大の貿易相手国であり、ベトナムはASEAN域内における中国の最大のパートナーです。2025年の二国間貿易額は2564億ドル(前年比24.8%増)に達しました。2026年1~2月期だけで、貿易額は前年同期比30%以上増加しています。
- 深化するインフラ連携:中越貨物列車の定期便は週5便から14便に増便され、重要な国境を越える物流回廊を形成しています。ラオカイ-ハノイ-ハイフォン標準軌鉄道などの鉄道協力プロジェクトも着実に進んでおり、地域のサプライチェーンをさらに統合しています。
両指導者はまた、党交流、公安、司法、経済協力、産業・供給チェーン、税関、科学技術、民生、人的資源開発、メディア、地方間協力など、多岐にわたる分野での協力文書への署名にも立ち会いました。これは二国間関係の幅広さと深さを浮き彫りにするものです。
急速に変化する国際情勢の中で、地理的に隣接し、社会主義を選択する二つの国々は、「同志かつ兄弟」という比喩を単なるスローガンではなく、共有された歴史、戦略的信頼、そして相互利益に根差した実践的な協力関係の礎としています。未来を担う若者たちへの期待と共に、この絆は新たな章を刻み続けています。
Reference(s):
cgtn.com








