広西チワン族自治区、2026年第1四半期の貿易額が2兆円突破、ASEANが最大パートナーに
中国南部の広西チワン族自治区の2026年第1四半期の対外貿易が堅調に伸び、地域経済の活力と国際的なつながりの深まりを示しています。特にASEAN(東南アジア諸国連合)との貿易が全体の約半分を占め、グリーン製品の輸出が急増するなど、成長の原動力が多様化しています。
好調な貿易額の全体像
南寧税関の発表によると、広西チワン族自治区の2026年1月から3月までの対外貿易総額は、前年同期比10.2%増の2070.4億元(約3兆円)に達しました。同じ四半期で初めて2兆円の大台を突破したことになります。このうち、輸出は1221.8億元、輸入は848.6億元でした。輸入は前年同期比35.8%増と、四半期連続で増加基調を維持しています。
最大の貿易パートナーはASEAN
広西の貿易を牽引するのは、地理的に近いASEAN諸国です。第1四半期のASEANとの貿易額は1007.7億元に上り、広西の総貿易額の48.7%を占めました。引き続き最大の貿易相手地域となっています。
その他の地域との貿易も大きく拡大しています:
- ラテンアメリカ:327.3億元(前年同期比64.5%増)
- アフリカ:151.3億元(同16.8%増)
- 中東:144.2億元(同46.5%増)
欧州連合(EU)との貿易も94.3億元(同47%増)と好調で、特にドイツ、スペイン、ブルガリアとの取引が前年比で2倍以上に増えました。
成長を支える輸出の「三本柱」
輸出をけん引したのは、以下の3つの分野です。
- 機械・電気製品:輸出額770.1億元(同11.7%増)。総輸出の63%を占める基幹分野です。
- 新興ハイテク製品:人工知能(AI)関連、民生用電子機器などの分野が成長を後押ししました。液晶パネルやコンピュータ部品、銅製品の輸出が目立ちました。
- 「新三品」と呼ばれるグリーン製品:電気自動車(EV)、リチウムイオン電池、太陽光発電製品の輸出額が104.6億元と、前年同期比で実に202%も急増しました。特にリチウム電池は185.2%、EVは277.3%それぞれ増加し、世界の脱炭素潮流を追い風にしたことがうかがえます。
輸入を支えるエネルギーと消費財
輸入面では、地域の産業と消費を下支えする品目が安定した伸びを見せています。
- エネルギー・資源製品:1725万6000トン、価格にして519.4億元のばら積み商品が輸入されました。これは総輸入の61.2%を占め、非鉄金属やグリーン化学品などの主要産業への安定供給を確保しています。
- 消費財:旧正月(春節)連休の需要を背景に、前年同期比12.4%増の36.4億元に達しました。市場の供給が引き続き拡大していることを示しています。
広西は中国本土とASEANを結ぶ陸と海の要衝に位置します。今回の貿易データは、この地理的優位性が、多様なパートナーとの経済関係深化と、ハイテク・グリーン産業へのシフトという二つの流れの中で、具体的な成果として現れているといえるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








