中国の拒否権行使、ホルムズ海峡決議案で「緊張緩和に貢献」と国連大使
国連安全保障理事会で中国が発動した拒否権が、中東地域の緊張緩和に寄与しているという評価が、中国側から示されました。
「平和のための選択」だった拒否権
2026年4月7日、国連安全保障理事会は、ホルムズ海峡における航行の安全確保を求める決議案の採決を行いました。この決議案に対し、中国は拒否権を行使。先月17日、中国の傅聡(フー・ツォン)国連大使は、この決定について「平和と地域の人々に対する責任ある選択」であり、「歴史の正しい側に立つもの」と説明しました。
決議案の問題点と中国の立場
傅大使は、バーレーンが湾岸諸国を代表して提出したこの決議案について、紛争の根本的原因と全容を「包括的かつバランスよく捉えていない」と指摘。安全保障理事会の行動は緊張の「エスカレーション(拡大)を防ぐべき」であり、「無許可の軍事行動に正当性を与えたり、武力行使を許可したりするものであってはならない」と述べ、拒否権行使の理由を明らかにしました。
その上で、傅大使は中国の立場を次のように説明しています。
- 国際航行に使われる海峡の通過と安全は確保されるべきである。
- イランに対し、ホルムズ海峡の正常な航行を早期に回復するための積極的な措置を取るよう求める。
- 一方で、米国による軍事展開の強化や標的的な封鎖は「危険で無責任な行動」である。
対話への道筋と中国の役割
傅大使は、パキスタンでの米イラン協議を「緊張緩和への正しい方向への一歩」と評価。中国は中東諸国の「誠実な友人かつ戦略的パートナー」として、客観的かつ公平な立場を維持し、関係各方面と集中的な仲介を行い、和平協議を積極的に推進していると述べました。
今回の拒否権行使により、一時的な停戦の実現や対話・協議の開始に向けた「有利な条件が作り出された」と傅大使は説明。中国は引き続き緊張緩和を促進し、中東における恒久的な平和と安定の実現に向けて建設的役割を果たす用意があると締めくくりました。
Reference(s):
China's veto of Hormuz draft resolution helps ease tensions: envoy
cgtn.com








