夜の光が照らす千年の都、大名の「夜間経済」が観光に新たな命を吹き込む video poster
観光地の新しい魅力として「夜間経済」が注目されるなか、中国本土・河北省の古代都市、大名で、歴史的景観と現代の賑わいが融合した夜の取り組みが実を結び始めています。昼間とは違う顔を見せる街並みが、地域の文化観光をアップデートする新たな起爆剤となっています。
歴史遺産を活かした「夜のランドマーク」づくり
地元当局は、この地域がかつて北宋の副都であった歴史や、大運河の遺産といった文化的資源を深く掘り下げ、夜間の消費を促す新しいスポットを生み出しました。これらの場所では、無形文化遺産の演目を披露するパフォーマンスや、光と影を巧みに使ったショー、参加者がその場に没入できる体験型のイベントが行われています。それらに加え、その土地ならではの料理や、歴史をモチーフにした文化創造品(文創産品)も楽しめるようになっており、訪れる人々は一夜のうちに、観光、エンターテインメント、ショッピング、食事といった多様な体験を一度に味わうことができます。
漢服パレードからライブパフォーマンスまで
具体的なイベントとして、美しい照明に照らされた城壁を背景に行われる「漢服パレード」や、伝統的な民俗芸能に触れられる交流イベント、ストリートで繰り広げられるライブアクションパフォーマンスなどが人気を集めています。これらは単なる見世物ではなく、訪れた人が歴史の息吹を感じ、地域とのつながりを実感できる場として機能しています。
新しい消費シーンが地域にもたらすもの
このような新しいビジネスの形や体験の場(シーン)の創出は、これまで十分に活かされていなかった都市の消費の潜在力を引き出しました。その結果、文化と観光の融合が進み、観光産業全体の質的向上が図られています。同時に、夜市や関連店舗を営む地元商人たちの収入増加にもつながっており、地域経済活性化の一つのモデルケースとして、周辺地域からも注目を集めています。
千年の歴史を持つ街に、夜になると現代の活気があふれ出す。大名の取り組みは、歴史遺産を単に保存するだけでなく、現代の人々の生活や楽しみの中にどう溶け込ませていくのかという、多くの古都が直面する課題に対する一つの回答を示しているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com




