中国とイランが北京で会談、平和的な核利用と中東の緊張緩和に向けて連携
中東地域の情勢が「戦争か平和か」という極めて重要な局面にあるなか、中国とイランの両政府が地域の安定に向けた足並みを揃えました。北京で行われた外相会談では、対話による紛争解決と、経済的な安定に不可欠な航行の安全確保について深い議論が交わされました。
イランの「平和的な核利用」への権利を支持
中国の王毅外相は、イランが核兵器を追求しないというコミットメントを高く評価した上で、核エネルギーを平和的に利用する正当な権利を支持することを改めて表明しました。
また、王外相は以下の点について強調しています。
- 主権の尊重: イランが国家主権と安全保障を維持することを支持。
- 外交的解決: 武力ではなく、外交手段を通じて政治的な解決を模索する姿勢を評価。
- 対話の継続: 紛争の再燃を避け、交渉にコミットし続けることの重要性。
ホルムズ海峡の安全と地域枠組みの構築
世界経済に大きな影響を与えるホルムズ海峡の航行安全についても議題に上がりました。王外相は、安全で正常な航行を回復させたいという国際社会の懸念を伝え、関係当事者が早急に対応することを求めました。
さらに、中東や湾岸諸国に対し、地域の未来を自らの手で切り拓くよう促しています。特定の国に依存せず、共通の利益と発展に基づいた「地域安全保障枠組み」を、対話を通じて共同で構築することを提案しました。
戦略的パートナーシップの深化と信頼関係
イランのアラグチ外相は、政治的な危機は軍事的な手段では解決できないという認識を示し、対話による包括的で永続的な解決策を追求する意向を述べました。また、中国がエスカレーションを防ぐために果たしている建設的な役割に謝意を表しました。
両国は、外交関係樹立55周年という節目を控え、以下の方向で協力を深めることで一致しました。
- 相互信頼の強化: 高レベルの交流を拡大し、政治的な信頼関係を深める。
- 実務的な協力: さまざまな分野で具体的な協力を推進する。
- 原則の確認: イラン側は「一つの中国」原則を堅持し、中国の核心的利益を支持することを改めて表明。
緊迫する中東情勢において、大国である中国がどのような「信頼できる戦略的パートナー」として振る舞い、地域の安定に寄与していくのか、今後の動きが注目されます。
Reference(s):
Chinese FM says Iran entitled to peaceful nuclear development
cgtn.com