中国本土で200の鉱床を発見、資源自給への戦略的投資が加速
2025年、中国本土において中・大型の鉱床が200件発見されました。これは単なる資源の発見にとどまらず、国家レベルで戦略的に進められてきた地質探索への投資が実を結んだ形となります。
5年連続で拡大する探索投資
中国自然資源省の発表によると、石油および天然ガス以外の地質探索に対する総投資額は、2025年時点で252億5000万元(約37億ドル)に達しました。これは前年比で10%の増加となり、この分野への投資拡大は5年連続で続いています。
投資の継続的な増加は、資源の安定確保という長期的な視点に基づいた戦略的な動きであると言えます。
注目される「戦略的鉱物」と自給率の向上
今回発見された鉱床には、金、鉄、石炭、そして現代のテクノロジーに不可欠なリチウムなどが含まれています。特に、以下のような「戦略的新興鉱物」への探索投資が大幅に増加した点が特徴的です。
- マンガン
- ニッケル
- スズ
これらの鉱物は、電気自動車(EV)のバッテリーやハイテク産業に欠かせない素材であり、中国本土がこれらの資源の自給率を高めることで、外部環境の変化に強いサプライチェーンを構築しようとする意図が伺えます。
政府と民間が連携する「新たな探索モデル」
今回の成果を支えたのは、投資構造の多様化です。従来の政府主導の予算投入だけでなく、民間資本が積極的に参入する体制が整ったことで、探索活動がより効率的に進むようになりました。
現在は、以下のような役割分担による新しいモデルが推進されています。
- 政府の誘導:公共利益を目的とした地質調査を行い、方向性を提示する。
- 市場の牽引:商業的な探索プロジェクトを民間がリードし、効率性を追求する。
- 広範な参加:多様な主体が関わることで、探索の網羅性を高める。
このように、公的な調査と商業的な探索を調整しながら進めることで、より確実かつ迅速な資源発見が可能になったと考えられます。
Reference(s):
China discovers 200 medium and large mineral deposits in 2025
cgtn.com