中国の北斗(BeiDou)時空間産業が2025年に約28兆円規模に到達 自立したサプライチェーンを構築
中国の衛星測位システム「北斗(BeiDou)」を中心とした時空間産業が、2025年に大きな節目を迎えました。中国全球导航卫星系统(GNSS)および位置ベースサービス(LBS)協会が発表した報告書によると、同産業の総生産額は1.33兆元(約1,950億ドル)に達し、質の高い成長の新たな段階に入ったことが明らかになっています。
「時空間産業」がもたらす広範なエコシステム
ここでいう「時空間産業」とは、単に位置を特定するナビゲーションシステムだけを指すのではありません。北斗(BDS)を核として、以下のような多様な技術が統合された包括的なシステムを指します。
- リモートセンシング(遠隔探査)
- 地理情報システム(GIS)
- 移動体通信
- 屋内測位
特に産業の核となる衛星ナビゲーション分野では、2025年の生産額が6,290億元(約920億ドル)に達し、前年比で9.24%の成長を記録しました。この分野の強い回復力と成長ポテンシャルが、産業全体の底上げに寄与しています。
自立したサプライチェーンの確立
中国本土では、チップからモジュール、アンテナ、端末、システム統合、そしてアプリケーションサービスに至るまで、完全な産業チェーンとサプライチェーンが構築されました。
特筆すべきは、国内での自立が進んでいる点です。北斗対応のチップやモジュールの累計出荷数は数億個に達しており、安全で強固なサプライチェーンを支える基盤となっています。2025年単年での端末販売台数は4.1億台を超え、国内で利用されている北斗対応デバイスは累計22億台以上にのぼります。
グローバルな展開と今後の視点
北斗のサービスや関連製品は、すでに140以上の国と地域に輸出されており、その世界的な影響力を広げています。測位技術という不可欠なインフラが、経済活動や産業の効率化にどのように組み込まれていくのか、その展開が注目されます。
Reference(s):
China's BeiDou spatiotemporal industry reaches $195 billion in 2025
cgtn.com
