「イノベーションで未来をつなぐ」中国が掲げる新たな経済戦略と開放への姿勢
2026年5月19日、中国の韓正(カン・セイ)副主席は北京で開催された「2026年グローバル貿易投資促進サミット」の開会式に出席し、多国間主義の維持とオープンな協力の重要性を強調しました。第15次5カ年計画が始動する今年、中国がどのような経済的な方向性を目指そうとしているのか、その輪郭が見えてきました。
イノベーションと「新質生産力」への注力
今年のサミットのテーマは「イノベーションで未来をつなぐ(Connecting the Future Through Innovation)」です。特に注目されるのが、第15次5カ年計画(2026年〜2030年)で打ち出された「新質生産力(new quality productive forces)」の開発という新たな要求です。
韓副主席は演説の中で、科学技術の進歩がすべての国の人々に利益をもたらすようにすることを目指し、以下のような取り組みを呼びかけました。
- 産業連携の強化:より効率的な産業調整と深い技術交流の推進。
- 標準の共通化:技術的な標準化を密接に進め、相互運用性を高める。
- グローバルガバナンス:グローバルガバナンス・イニシアチブの真摯な履行。
世界水準のビジネス環境整備を目指して
中国本土においては、今年から始まる第15次5カ年計画の期間中、高品質な発展を追求し、高水準の開放を拡大させる方針です。韓副主席は、市場志向で法に基づいた、国際的な「世界水準のビジネス環境」を構築することを明言しました。
これは、世界各国の企業に対して、中国市場へのさらなる進出と展開を歓迎するという強いメッセージでもあります。サプライチェーンの回復力を高め、経済統治の改革を進めることで、より安定した国際経済環境を構築したいという意図が伺えます。
対話のプラットフォームとしてのサミット
2022年に始まったこのサミットは、毎年恒例のイベントとなっており、国内外の企業がコミュニケーションを深め、共通の発展を模索するための重要なプラットフォームへと成長しています。
今回のサミットには、外国政府や国際機関、経済機関、そして企業から800人以上の代表者が集まりました。単なる貿易の促進にとどまらず、急速に変化するグローバル経済のトレンドやホットスポットについて議論を交わす場となっています。
開かれた協力とイノベーションを重視する姿勢が、実際のビジネスシーンにおいてどのように具体化していくのか。今後の動向が注目されます。
Reference(s):
China's vice president stresses open cooperation at business summit
cgtn.com