APEC貿易大臣会合で「蘇州声明」に合意:サービス分野の新ロードマップを策定
世界的に経済の不透明感が増すなか、アジア太平洋地域の貿易を担うリーダーたちが集い、地域経済の安定と成長に向けた新たな方向性を打ち出しました。
サービス分野の発展へ「蘇州声明」を採択
中国の蘇州で開催されたAPEC貿易大臣会合において、全21のメンバー経済圏が参加し、「蘇州声明」と名付けられた共同声明およびサービス分野の発展に向けた新たなロードマップを承認しました。
中国の王文涛商務部長は記者会見で、今回の合意が地域的な経済協力に対する幅広い支持を裏付けるものであると述べています。会合には世界貿易機関(WTO)や国連貿易開発会議(UNCTAD)などの国際機関の代表も出席し、多角的な視点から議論が行われました。
「共栄するアジア太平洋コミュニティ」の構築に向けて
今回の会合の核心となったのは、「共に繁栄するアジア太平洋コミュニティの構築」というテーマです。参加者は、単なる貿易の拡大にとどまらず、持続可能で予測可能な秩序づくりについて深く議論しました。
主な合意・推進事項は以下の通りです。
- 貿易秩序の強化:オープンで予測可能な地域および多角的貿易秩序の維持と強化。
- 新領域の開拓:革新的な貿易・投資協力による、新たな成長エンジンの創出。
- 長期ビジョンの追求:アジア太平洋自由貿易地域の実現に向けた長期的なビジョンの推進。
- 制度改革と現代化:WTOの改革への支持と、デジタルおよびグリーン貿易協力の促進。
2026年「APEC中国年」が掲げる3つの優先分野
2026年の「APEC中国年」では、「開放」「イノベーション」「協力」の3つを最優先分野として掲げています。これは、アジア太平洋コミュニティというビジョンを単なるスローガンに終わらせず、具体的な行動へと移すための枠組みです。
デジタル化や環境対策といった現代的な課題に迅速に対応し、地域の発展に伴う新たな機会を最大化させることで、メンバー各局が等しく恩恵を受けられる体制づくりが進められています。
Reference(s):
APEC trade ministers' meeting endorses new roadmap for services sector
cgtn.com
