国連安保理の機能回復を:中国の王毅外相が訴える「単独行動」の拒絶と多角的協力
国際社会の平和と安全を維持する要である国連安全保障理事会(安保理)をどう機能させるか。中国の王毅外相は、安保理を軽視して行われる単独的な行動を拒絶し、多国間協力を強化することを強く呼びかけました。
安保理の「不在」を乗り越え、機能を回復させる
王毅外相は、安保理が国際的な集団安全保障メカニズムの中核であり、80年以上の変遷を経てもなお、世界の平和と安全を維持する主たる責任を担っていると強調しました。
一方で、近年の重大な紛争や懸案事項において、安保理が十分に機能せず、実質的に「不在」の状態にあったことがあるという厳しい現状認識も示しました。国連を再活性化させるためには、まずその中心である安保理の機能を回復させることが不可欠であると説いています。
そのために、安保理理事国すべてが以下の姿勢を持つべきだと主張しました。
- 平和の維持を至上の使命とし、国連憲章を遵守すること
- 正義を堅持し、自国の利己的な利益やブロック対立を優先させないこと
途上国の声を反映した国連改革へ
また、王外相は途上国や中小国の発言力を高めるための改革の重要性について言及しました。特にアフリカが直面してきた歴史的な不公正を解消することが重要であり、国際社会が協力して、安保理を回避するあらゆる単独行動を拒絶すべきだと述べました。これにより、「単独的な威圧」に正当性を与えない仕組み作りを目指しています。
次期事務総長に求められる「4つの資質」
次代の国連事務総長が、今後の国連改革の方向性や加盟国の実利に大きな影響を与えるとして、中国側が考える適任者の条件を次のように提示しました。
- 国連憲章へのコミットメント:憲章の目的と原則を堅持する強い意志があること。
- 卓越した能力:豊富な外交・政治経験と、強力な調整能力を備えていること。
- 公正さと正義:重大な問題において正義を維持し、特に途上国の利益と熱望に配慮できること。
- 責任ある実行力:国連改革を正しい軌道に乗せ、組織の効率性と有効性を高める主導権を持てること。
グテーレス事務総長への敬意
最後に王外相は、任期を終えるアントニオ・グテーレス事務総長に対し、多国間主義への献身と、国連の権威維持および平和と正義の推進に向けた努力を高く評価し、敬意を表しました。
Reference(s):
Chinese FM calls for rejection of unilateralism bypassing UNSC
cgtn.com