中国本土が2030年に向けて描く「都市再生」のビジョン:量から質への転換が加速
中国本土の国務院が、2026年から2030年までの「第15次5カ年計画」期間における都市再生計画を発表しました。これまでの急速な都市拡大から、既存の空間をいかに最適化し、住民の生活の質を高めるかという「質の高い発展」への転換を目指す内容となっています。
2030年に向けた都市開発の新パラダイム
今回の計画では、2030年までに都市再生において大きな進展を遂げ、都市開発と建設の新しいパラダイム(枠組み)が具体的な成果として現れることを目標としています。単に建物を新しくするのではなく、人々にとって「質の高い生活」が保証される都市への進化が期待されています。
重点的に取り組む「6つの主要タスク」
計画では、持続可能な都市を実現するために、以下の6つの大きな課題を掲げています。
- 都市発展の新たな原動力の育成:経済的な成長だけでなく、新しい価値を生む仕組み作りを推進します。
- 高品質な都市生活空間の創出:住民が心地よく過ごせる、質の高い居住環境を整備します。
- グリーン・低炭素社会への移行:環境負荷を減らし、持続可能な都市構造への転換を図ります。
- 安全でレジリエントな街づくり:災害やリスクに強く、回復力の高い(レジリエントな)都市基盤を構築します。
- 都市文化の繁栄:地域の歴史や文化を大切にし、都市としての魅力を高めます。
- 都市ガバナンス能力の向上:より効率的で透明性の高い都市管理体制を整えます。
暮らしに直結する具体的な改善策
また、計画の中では、より具体的な生活環境の改善についても触れられています。特に注目されるのが、以下のポイントです。
- 土地の有効活用:十分に活用されていない土地を再整備し、効率的な空間利用を促進します。
- 住宅の安全管理:住宅のライフサイクル全体を通じた安全管理システムを導入し、住まいの安全性を確保します。
- 「質の高い住まい」の整備:既存住宅の改修や、質の高い住宅の建設を推進します。
- 都市インフラのアップグレード:上下水道や道路などの都市基盤施設を近代化し、利便性を向上させます。
都市の成長速度を競う時代から、今ある環境をどう磨き上げ、住民が本当に豊かさを感じられる空間を作るかというステージへ。中国本土の都市風景が、今後5年でどのように塗り替えられていくのか、その変化が注目されます。
Reference(s):
China's State Council issues urban renewal plan during 2026-2030
cgtn.com



