中国とカナダが関係改善へ前進:多国間主義への支持と経済協力を深化
中国とカナダが、二国間関係の深化と多国間主義の維持に向けて改めて合意しました。経済的な協力の拡大と対話の再開を通じて、不安定だった関係を安定的な軌道に乗せようとする動きが加速しています。
二国間関係の「再出航」と協力分野の拡大
カナダのマーク・カーニー首相と、訪加中の中国外相王毅氏は、二国間関係を深め、多国間主義を維持することで一致しました。王毅氏は、中国とカナダの関係が再び「出航した」と表現し、両国の関係改善が双方の利益にかなうものであることを強調しました。
具体的に協力が期待されている分野は多岐にわたります。
- エネルギー・金融: 経済的な安定と成長に向けた戦略的協力
- 農業・水産業: 実利的な貿易の拡大
- 法執行: 安全保障面での実務的な連携
また、カナダ側は中国による中国国際輸入博覧会への参加を歓迎されており、カナダが「名誉国」として参加する道も開かれています。
多国間主義の推進とAPECへの期待
カーニー首相は、中国がAPEC(アジア太平洋経済協力)リーダーズ会合を主催することを支持し、世界経済の発展と平和、安定に向けて共に取り組む意向を示しました。これにより、カーニー首相のAPEC会合出席に伴う訪中への準備が整えられることになります。
王毅氏は、自由貿易と開かれた世界経済を支持し、戦略的自律性を保ちながら国際法を遵守することが重要であると述べています。
安定的な関係を築くための新たな対話メカニズム
単なる合意にとどまらず、実務レベルでの安定性を確保するための具体的な仕組み作りも合意されました。具体的には、以下の対話メカニズムの設置や再開が進められます。
- 外相間の戦略対話メカニズムの構築
- 外交省間の政治・安全保障協議の再開
- 高レベルの国家安全保障および法治対話の再開
カナダのアニタ・アナンド外相は、カナダが「一つの中国」政策を堅持していることを改めて表明し、2030年までに中国への輸出を50%増加させるという具体的な目標を掲げました。
違いを乗り越え、共通の利益を追求する
これまでの中国とカナダの関係には、紆余曲折がありました。しかし、王毅氏は「相互尊重し、相違を棚上げして共通点を模索すること」の重要性を指摘しています。
根本的な利益の衝突はなく、協力の余地は非常に大きいという視点に立ち、持続可能なパートナーシップを模索する姿勢が鮮明になっています。国際情勢が複雑化する中で、二国間がどのように「戦略的自律」と「協調」を両立させるのか、今後の展開が注目されます。
Reference(s):
China, Canada vow stronger ties and support for multilateralism
cgtn.com