スヌーカー、ウィリアムズがChampion of Champions初優勝
2025年のスヌーカー招待大会Champion of Champions決勝で、ウェールズのマーク・ウィリアムズ選手が中国のシャオ・グオドン選手を10−6で破り、大会初優勝を果たしました。ベテランと成長著しいライバルがぶつかった一戦は、国際スポーツとしてのスヌーカーの奥深さを改めて示す内容となりました。
2025年Champion of Champions決勝、ボルトンで熱戦
日曜日の決勝は、イングランド・ボルトンで行われました。ウィリアムズ選手は立ち上がりからリズムをつかみ、シャオ選手より早く流れを掌握しました。序盤から冷静なショット選択と安全策でミスを抑え、試合全体のトーンを決めていきます。
序盤から主導権を握ったウィリアムズ
ウィリアムズ選手は、最初の2フレームを連取して2−0とリードします。第2フレームでは、シャオ選手がポケットに白球を落としてしまうインオフやセーフティショット(安全な守りのショット)のミスが重なり、その隙を見逃しませんでした。
さらに、91点と77点のブレーク(1回の訪問で連続得点を重ねること)でリードを4−0に広げると、第5フレームではシャオ選手の珍しい守りのミスを突き、残ったボールをすべて取り切るクリアで5−0と一気に主導権を握りました。
シャオの猛追、5−4まで詰め寄る
しかし、シャオ選手もここから反撃を開始します。第6フレームで冷静なクリアを決めて1フレームを返すと、第7フレームではこの試合最初のセンチュリーブレーク(1度の攻撃で100点以上を取る高得点)をマークし、スコアを5−2としました。
勢いに乗ったシャオ選手は、その後も76点、117点の高得点ブレークを積み重ね、あと1フレームで同点というところまで追い上げます。序盤とは対照的に、プレッシャーのかかる中盤で見せた集中力と粘り強さが光りました。
終盤のビッグブレークで勝負あり
流れを渡したくないウィリアムズ選手は、第10フレームで112点のセンチュリーブレークをたたき出し、再び試合の空気を引き寄せます。続く展開の中で、第13フレームでは125点のトータルクリア(テーブル上のすべてのボールを取り切ること)を決め、リードを広げました。
それでもシャオ選手は簡単には崩れず、第14フレーム終了時点でスコアを8−6とし、食い下がります。迎えた第15フレーム、両者の緊張感あるセーフティ合戦の末に、ウィリアムズ選手が95点のブレークでフレームを奪取。9−6と王手をかけます。
第16フレームでもウィリアムズ選手は、再び見事なクリアで締めくくり、最終スコア10−6で優勝を決めました。要所でビッグブレークを出し切る決定力が、最後の差となりました。
試合の注目ポイント3つ
- 序盤5フレームを連取したウィリアムズ選手の立ち上がりの集中力
- シャオ選手がセンチュリーブレークを含む高得点で5−4まで猛追した局面
- 終盤にウィリアムズ選手が112点、125点、95点のブレークで再び突き放した勝負強さ
ウィリアムズ「この年齢でも勝てるとは」
試合後、ウィリアムズ選手は「この年齢になっても、まだ大会で優勝できているなんて信じられません。きょうこの大会で優勝できたことは、本当に信じられない気分です」と喜びを語りました。
さらに「シャオは今大会を通じて素晴らしいプレーを見せ、決勝でも素晴らしい相手でした」とコメントし、中国出身のシャオ選手の健闘をたたえました。決勝を戦い抜いた両選手のリスペクトがうかがえる言葉です。
国際スポーツとしてのスヌーカーの広がり
ウェールズ出身のベテランであるウィリアムズ選手と、中国出身のシャオ選手が激しいタイトル争いを演じた今回の決勝は、スヌーカーが多様な地域で競技人口とレベルを高めていることを象徴する一戦ともいえます。
経験豊富なウィリアムズ選手の試合運びと、実力を伸ばしているシャオ選手の粘り強いプレーが噛み合ったことで、観客にとっても見応えのある決勝となりました。スヌーカーになじみの薄い人にとっても、「一度のチャンスをどこまで伸ばせるか」というシンプルな視点で楽しめる試合内容でした。
2025年シーズンのスヌーカー界を語る上で、ウィリアムズ選手のこの初優勝と、シャオ選手の戦いぶりは、今後も折に触れて話題に上ることになりそうです。
Reference(s):
Mark Williams defeats Xiao Guodong to win Champion of Champions title
cgtn.com








