バドミントン中国マスターズ:シー・ユーチーがビティサーンに雪辱し4強入り
中国・深圳で行われているバドミントンのBWF中国マスターズ男子シングルス準々決勝で、中国のトップシード、シー・ユーチー(Shi Yuqi)がパリ2024大会銀メダリストのクンラヴット・ビティサーン(Kunlavut Vitidsarn)を破り、準決勝進出を決めました。パリ2024での悔しい敗退から一転、ホームの大観衆の前で雪辱を果たした形です。
- 舞台は中国・深圳のBWF中国マスターズ準々決勝
- シー・ユーチーがビティサーンに21-18、21-8のストレート勝ち
- パリ2024での敗戦を糧に、戦術を修正して勝利
パリ2024の雪辱、中国マスターズで実現
今回のカードは、パリ2024オリンピック男子シングルス準々決勝の再現ともいえる対戦でした。当時、シー・ユーチーはビティサーンに敗れ、メダル争いから姿を消しました。その相手を、今度は中国マスターズという大きな国際大会で迎え撃ち、見事に借りを返したことになります。
大会が行われている深圳の会場には、多くのバドミントンファンが詰めかけ、ホーム選手であるシー・ユーチーに熱い声援を送りました。試合前から、パリ2024のリベンジマッチとして注目を集めていた一戦でもあります。
第1ゲームは競り合い、第2ゲームは一方的な展開に
第1ゲームは互いに主導権を譲らない展開となりました。ラリーの応酬が続く中で、シー・ユーチーは要所でスピードを上げつつも、無理をしない丁寧な配球でビティサーンにプレッシャーをかけます。最後はビティサーンのショットがネットにかかり、21-18で中国のエースが先取しました。
第2ゲームに入ると流れは一気にシー・ユーチーへ傾きます。序盤から積極的に前に出てネットを制し、11-2と大きくリード。その後もミスを最小限に抑えながらコート全体を使った攻撃を続け、最後は5ポイント連取で一気に試合を締めくくり、21-8で勝利を決めました。
勝利が決まった瞬間、シー・ユーチーは耳に手を当てるしぐさを見せ、スタンドからの歓声を全身で受け止めるようにコート上で喜びを表現しました。ホームでの大一番を制した安堵と充実感がにじみ出るパフォーマンスでした。
相手の強みを踏まえたゲームプラン
シー・ユーチーは試合後、今回はこれまでとは違う戦い方を意識していたと振り返っています。ビティサーンは長いラリーと粘り強い守備を得意とする選手ですが、そのペースに付き合うと逆に自分が消耗してしまいます。
そこでシー・ユーチーは、相手のリズムに乗らず、自分のタイミングでラリーに変化をつけることに集中したと語りました。焦って決めにいくのではなく、辛抱強くチャンスを待ち、ここぞという場面で一気に主導権を握る。そのゲームプランが、第2ゲームの一方的な展開につながったといえます。
準決勝へ向けて問われるのはメンタルと安定感
今回の勝利で、シー・ユーチーは男子シングルスの準決勝へ駒を進めました。相手が誰であっても、パリ2024での悔しさを乗り越えたという自信は大きな武器になります。
一方で、トーナメントはここからが正念場です。連戦の中でコンディションをどう維持するか、そしてホームの大声援をプレッシャーではなく力に変えられるかが鍵となります。ビティサーン戦で見せたような、冷静さと攻撃性のバランスをどこまで保てるかが注目されます。
アジアを中心に人気が高いバドミントンの国際大会として、中国マスターズは世界のトップ選手の現在地を映し出す舞台でもあります。パリ2024後の新しいシーズンで、選手たちがどのようにプレースタイルやメンタルをアップデートしているのか。シー・ユーチーの勝利は、その一つの象徴的なケースといえそうです。
Reference(s):
Shi Yuqi ousts Vitidsarn to advance to semifinals at BWF China Masters
cgtn.com








