バドミントン中国マスターズ2024深圳で閉幕 杭州ファイナルへつながる熱戦 video poster
バドミントンの国際大会「BWF China Masters 2024(中国マスターズ)」が、深圳スポーツセンターで閉幕しました。年末に杭州で予定されていたBWFワールドツアーファイナルへの出場争いの最終局面となったこの大会を、主な結果と選手の言葉から振り返ります。
深圳に20超の国と地域から200人以上が集結
中国マスターズ2024は、年末のBWFワールドツアーファイナル前に行われる最後の「スーパー750」大会として位置づけられ、20を超える国と地域から200人以上の選手が深圳に集まりました。ここでの成績が、ファイナル出場の「最後の一押し」となる重要な一戦でした。
大会最終日は、中国マスターズならではのハイレベルな試合が続き、とくに以下の3種目が注目を集めました。
- 混合ダブルス:Feng Yanzhe/Huang Dongping 組が逆転優勝
- 女子シングルス:韓国のAn Se-youngがタイトル獲得
- 女子ダブルス:中国ペア同士の対決をLiu Shengshu/Tan Ning 組が制覇
混合ダブルス:18連勝中の中国ペアが今季6勝目
混合ダブルスでは、18連勝中と波に乗る中国ペアのFeng Yanzhe/Huang Dongping 組が、マレーシアのHoo Pang Ron/Cheng Su Yin 組と対戦しました。第1ゲームを落としながらも、最終的には2-1で逆転勝ちし、今季6つ目のタイトルを手にしました。
苦しい展開を制した後、Huang Dongping は試合をこう振り返りました。
「第1ゲームは落としてしまいましたが、大きく離された場面から少しずつ追い上げることができました。全体として、まだチャンスがあると感じていました。その過程で、私とFengはお互いに声をかけ合い、自分たちを信じること、パートナーを信じることを常に確認し合っていました」と話し、メンタル面での支え合いが逆転劇の鍵だったことを強調しました。
女子シングルス:An Se-youngが中国勢を破り優勝
続く女子シングルスでは、韓国のオリンピックチャンピオンであるAn Se-youngが、中国のGao Fangjieを下してタイトルを獲得しました。世界トップクラス同士の対戦となり、ファイナル出場争いにも影響する一戦でした。
敗れたGao Fangjieは、試合後に冷静に自己分析を行っています。
「試合前には多くの準備をしてきましたが、コートでのプレーは自分の理想どおりにはいきませんでした。この試合を通じて、私たちの間にある差をあらためて実感しましたし、その分、もっと成長したいという強い動機にもなりました」とコメントし、課題と前向きな意欲を口にしました。
女子ダブルス:中国ペア同士の決勝で「雪辱」の金メダル
女子ダブルス決勝は、中国勢同士の対決となりました。熊本大会と深圳大会で2大会連続の決勝進出を果たしたLiu Shengshu/Tan Ning 組が、同じく中国のLi Yijing/Luo Xumin 組を2-0で下し、タイトルを獲得しました。
お互いをよく知る国内のライバル同士ということもあり、Tan Ning は「簡単な試合ではなかった」と振り返ります。
「私たちはお互いのことをよく知っているので、戦いやすいようでいて、実はとても難しい試合でした。ただ、今回は自分たちの方が準備ができていたと思います。昨年は女子ダブルスの決勝が日本ペア同士の対決でしたが、今年は中国の女子ダブルス2組ともに『雪辱』したい気持ちがあり、ホームでの金メダルを逃したくないという思いで臨みました」と語り、中国女子ダブルス陣のプライドをにじませました。
杭州ファイナルと深圳スポーツセンターのこれから
中国マスターズ2024の結果を受けて、大会当時は翌月に杭州で行われるBWFワールドツアーファイナルに向け、出場を決めた中国選手たちが上位進出を目指していました。深圳の舞台で見せたパフォーマンスは、そのままファイナルへの勢いや自信にもつながるものだったと言えます。
会場となった深圳スポーツセンターは、改修を終えたばかりの施設であり、中国マスターズ開催後、2025年に予定されていた第15回ナショナルゲームズ(全国運動会)の重要な会場としても位置づけられていました。国際大会と国内大規模イベントの双方を担う競技施設として、深圳がスポーツ都市としての存在感を高めつつあることを象徴する出来事でもあります。
「ホーム」の後押しと国際舞台での成長
今回の中国マスターズでは、ホームで戦う中国選手たちが観客の声援を受けながら、プレッシャーと向き合う姿が印象的でした。一方で、韓国やマレーシアなど他国の選手たちも、ファイナル出場をかけて果敢に挑み、深圳のコートで存在感を示しました。
自国開催の大会で金メダルを「取り返したい」と語る選手、敗戦から課題を見つけて次のステップへ進もうとする選手。それぞれの言葉からは、勝敗を超えて、「どう成長していくか」を重視するトップアスリートの姿勢がうかがえます。
国際ニュースとしてのバドミントン結果だけでなく、こうした選手たちの視点に触れることで、スポーツが私たちに投げかける問いも見えてきます。あなたなら、この試合からどんな学びや気づきを持ち帰るでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








