中国YangがWBOインターコンチ王座獲得 海口の激戦を制す
中国本土の海南省・海口で行われたプロボクシングの興行で、ライト級のYang Yongqiang選手がWBOインターコンチネンタル王座を獲得しました。国際ボクシング団体WBOの地域タイトル戦として注目された一戦で、地元ファンの前で新王者が誕生したかたちです。
判定3-0で地元のYangが勝利
メインイベントとなったWBOインターコンチネンタル・ライト級戦では、無敗のYang Yongqiang選手(16戦16勝、うち12KO)と、カザフスタンのAblaykhan Khusainov選手(13勝1敗)が対戦しました。ともに実績十分のライト級有望株どうしの顔合わせでした。
序盤は互いに慎重な立ち上がりでしたが、Yang選手が素早いジャブと機動力のあるフットワークで主導権を握ります。距離を上手くコントロールしながら有効打を重ね、Khusainov選手の前進をいなす展開が続きました。
中盤以降、Khusainov選手は連打でコーナーに詰めようとプレッシャーを強めましたが、多くは空を切り、決定打には至りません。対するYang選手は、攻め込まれた場面でもカウンターを的確に返し、流れを渡しませんでした。
とくに第8ラウンド以降は打ち合いの場面が増え、会場のボルテージも一気に高まりましたが、最後まで試合をコントロールしたのはYang選手でした。12ラウンドを戦い抜いた末、判定は3人のジャッジ全員がYang選手を支持するユナニマス・デシジョン(3-0の判定勝ち)。地元の声援を背に、念願のWBOインターコンチネンタル・ライト級王座を手にしました。
中国ボクシングへの思い「課題を見つめて、もっと強く」
勝利後のリング上で、Yang選手は「中国ボクシングがあらゆる面で発展してほしい」と語り、自身の勝利を個人だけでなく中国ボクシング全体の前進と位置づけました。また、「Zhang ZhileiやXu Canといった現在の中国の選手たちが、できるだけ早く国際舞台で素晴らしい結果を残してほしい」と仲間への期待も示しました。
さらに「自分たちには重い責任がある。自分の足りないところを見つめ直し、もっと強くなりたい」とも述べており、タイトル獲得に満足することなく、さらなるレベルアップを誓っています。地域タイトルであるWBOインターコンチネンタル王座は、世界タイトル戦への足がかりとなる存在であり、中国ボクシングにとっても国際的な存在感を高める重要なステップと言えます。
セミでLyu Binは惜敗 フィリピンのLacarがWBO東洋フライ級王座
同じ興行では、WBOオリエンタル・フライ級王座を懸けて、中国のLyu Bin選手と、無敗のフィリピン人ボクサーであるVencent Lacar選手が対戦しました。
Lyu選手は人気も高く、会場の期待を集めましたが、Lacar選手のリーチの長さとスピードに序盤から苦しみます。慎重に突破口を探るものの、なかなかガードを割ることができませんでした。
そこでLyu選手は、距離を詰めて重心を低くする戦い方に切り替え、右ストレートやコンビネーションで反撃します。しかしLacar選手も鋭いカウンターで応戦し、主導権を渡しません。互いに一歩も引かないまま10ラウンドを戦い抜いた結果、判定は割れ、スプリット・デシジョン(2-1の判定)でLacar選手が王座を獲得しました。
Lyu選手にとっては悔しい黒星となりましたが、距離の調整や戦術面での修正力など、今後につながる内容も多い試合でした。
アジア発のボクシングシーン、その中での中国の現在地
今回の海口での興行は、Yang選手のタイトル奪取とLyu選手の惜敗という対照的な結果となりましたが、いずれの試合からも中国ボクシングの底上げや、アジアのプロボクシングシーンの厚みがうかがえます。
アジアでは日本、フィリピン、タイなどに加え、中国本土や中央アジアの選手たちも存在感を増しつつあります。地域タイトル戦は、世界戦への通過点であると同時に、それぞれの国や地域のボクシングレベルを測る舞台でもあります。
Yang選手が語ったように、今後さらに多くの中国の選手が国際舞台で結果を残していけば、アジア全体のボクシング地図も変化していくかもしれません。今回の海口での一夜は、その流れの中で一つのマイルストーンとなりそうです。
Reference(s):
China's Yang claims WBO inter-continental lightweight title in Haikou
cgtn.com








