サバレンカが全豪オープン3連覇へ好発進 Wang Xinyuは初戦敗退
テニスの国際ニュースです。全豪オープン女子シングルスで、世界ランキング1位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)がスローン・スティーブンス(米国)を6-3、6-2で下し、3連覇に向けて力強い一歩を踏み出しました。一方、中国のWang Xinyuは第11シードのパウラ・バドサ(スペイン)に惜しくも敗れ、初戦で大会を去りました。
サバレンカ、ロッド・レーバー・アリーナで圧勝スタート
サバレンカは、これまで2年連続で優勝カップ「ダフネ・アクハースト記念杯」を掲げてきたロッド・レーバー・アリーナで、今年もその強さを見せつけました。元全米女王のスティーブンスを相手に、試合時間71分でストレート勝ち。ハードコートの四大大会では15連勝となり、「このコートは自分のホーム」と言わんばかりの内容でした。
第1セット序盤、サバレンカは強烈なフォアハンドを武器に一気に4-0とリード。センターコートのナイトセッションで、観客がまだ座席に落ち着ききらないうちに主導権を握りました。
一度は揺らいだ流れを、すぐに立て直す
その後、スティーブンスに2度ブレークを許し4-3まで追い上げられ、サバレンカにとっては「完璧」とは言えない立ち上がりでした。それでも崩れず、ネットプレーと積極的な攻撃で再び流れを引き寄せ、第1セットを6-3で奪取します。
第2セットでは、ベースライン後方からのドロップショットでブレークポイントをものにするなど、パワーだけでなく柔らかいタッチも披露。第3ゲームでブレークを奪った場面では、前に詰めていたスティーブンスの逆を突くクロスのドロップショットが決まり、スティーブンスはラケットを投げて天を仰ぐしかありませんでした。
「メンタルの進化」が世界1位を支える
数年前なら、こうした一時的な失速がそのまま崩壊につながっていたかもしれません。しかしサバレンカは「前ならあの場面でイライラして、きっと第1セットを落としていたと思う。メンタルの強さを高められたことが本当にうれしい」と話し、自らの成長を強調しました。
以前は感情の起伏が激しいプレーヤーという印象もありましたが、今のサバレンカは、試合中に多少のミスやブレークがあっても冷静さを保ちます。攻撃的なテニスはそのままに、メンタル面の安定が加わることで、「崩れない1位」という新たなイメージを示しつつあります。
「このコートが好き」 観客との一体感が力に
サバレンカはロッド・レーバー・アリーナについて「人が大好きで、観客も大好き。ここでプレーするときは、いつも大きなサポートを感じる。それが本当に素晴らしい。だからこそ、できるだけ長く、この雰囲気を感じられるように勝ち続けたい」と語りました。
自身の四大大会優勝3回のうち2回を挙げた場所でもあり、観客との一体感がプレーのエネルギーになっている様子がうかがえます。
ヒンギス以来の「全豪3連覇」へ 次戦の相手はブサス・マネイロ
今回の全豪オープンで、サバレンカが狙うのは大会3連覇という大きな節目です。女子シングルスで全豪3連覇を達成した最後の選手は、マルチナ・ヒンギス(1997~1999年)。それから長く誰も達成していない記録に、サバレンカが挑みます。
次の相手はスペインのジェシカ・ブサス・マネイロ。初戦と同じように、自分から主導権を握るパワーテニスと落ち着いたメンタルを維持できるかが、3回戦進出へのカギとなりそうです。
Wang Xinyu、中国勢は初戦敗退も攻撃テニスに自信
同じ日に行われた女子シングルス1回戦では、中国のWang Xinyuが第11シード、パウラ・バドサ(スペイン)に3-6、6-7(5)で敗れました。第2セットのタイブレークではリードする場面もありましたが、アンフォーストエラー(自らのミス)が響き、あと一歩及びませんでした。
それでも試合後、Wang Xinyuは「彼女(バドサ)はとても攻撃的なタイプの選手だけれど、今日はむしろ自分の方が攻撃的だったと感じている」と振り返り、「ポイントを取れた場面もあれば、ミスもあった。でも、これが自分がやりたいテニスだと感じている」と、前向きな手応えを語りました。
「リスクを取る」スタイルが今後の成長につながるか
自分から攻めるテニスを貫けば、どうしてもミスは増えます。それでもWang Xinyuは、守りに回るのではなく「自分主導のテニス」を選びました。結果は初戦敗退でしたが、トップシード相手にも受け身にならずに戦えた経験は、今後のハードコートシーズンに向けた大きな財産と言えます。
きょうのポイント:全豪オープン女子で見えた二つの方向性
今回の全豪オープン女子シングルス初日の結果から、次のようなポイントが見えてきます。
- サバレンカはハードコート四大大会15連勝と、女王としての安定感を維持している。
- 感情のコントロールに成功し、「攻撃的だが崩れない」スタイルに進化しつつある。
- Wang Xinyuは、ミスを恐れずに攻撃的なテニスを貫く方針を明確にし、今後の成長への方向性を示した。
3連覇という歴史的な偉業に挑むサバレンカと、「自分から攻めるテニス」を志向するWang Xinyu。スタイルも立場も異なる二人の選手の歩みは、これからの女子テニスの見方を少し変えてくれそうです。
Reference(s):
Sabalenka starts Australian Open 'threepeat' bid by beating Stephens
cgtn.com








