独占インタビュー:高選手が語るケガからの復活とアジア冬季大会・冬季五輪への道 video poster
オリンピックスピードスケート王者の高選手が、CGTNのスポーツ番組 Talk Sports のインタビューで、ケガからの復活プロセスと、アジア冬季競技大会、さらに2026年冬季五輪へ向けた長期的な目標を語りました。27歳となった今、高選手は北京2022での金メダルから時間をおいて自らを見つめ直し、新たなスタートラインに立っています。
アジア冬季競技大会へ向けた新たな一歩
高選手が今、最も意識している国際大会のひとつが、2026年2月にハルビンで予定されているアジア冬季競技大会です。インタビューでは、この大会をシーズンの通過点ではなく、自身の再出発を示す重要なステージとして位置づけていることがうかがえます。
高選手にとってアジア冬季競技大会は、すでに思い出深い舞台です。2017年のアジア冬季競技大会では表彰台に立ち、その景色を「今でも鮮明に覚えている」と振り返っています。あのとき味わった達成感と緊張感を胸に、今回はより成熟した姿で氷上に立とうとしているのが印象的です。
北京2022の頂点からリカバリーの時間へ
北京2022大会で金メダルを獲得した後、高選手の時間は決して順風満帆ではありませんでした。インタビューでは、栄光の直後に訪れたケガやコンディション不良の時期についても率直に語っています。
結果を出し続けることが求められるトップアスリートにとって、けがによる離脱は精神的にも大きな負担になります。高選手は、その期間を「立ち止まる時間」ではなく、「自分を再構築する時間」としてとらえ、フォームやトレーニング方法、メンタルの整え方を一つ一つ見直してきたといいます。
単に氷上へ戻るのではなく、より強く、より柔軟なスケーターとして戻る。その姿勢が、今回のインタビュー全体を通じて伝わってきます。
ハルビンの街とリンクへの特別な思い
アジア冬季競技大会の開催地となるハルビンについて、高選手はお気に入りのスポットをいくつも挙げながら語りました。氷雪文化が根付いた街として知られるハルビンの日常風景や、地元ならではの食べ物、練習の合間に訪れる場所など、競技とは少し離れた視点も交えています。
こうした話から見えてくるのは、単なる遠征先ではなく、高選手にとってハルビンが心を落ち着け、エネルギーをチャージできる場所になっているということです。リンクの中だけでなく、街全体が大会へ向けてのモチベーションを高める舞台になっているとも言えます。
ケガと向き合い、バランスを取り戻す
インタビューの中で高選手は、ケガとの付き合い方についても踏み込んで語りました。無理を重ねれば短期的には結果につながるかもしれませんが、選手生命を縮めてしまうリスクもあります。そのため今は、練習量と回復のバランスを以前よりも慎重に考えるようになったといいます。
具体的には、
- 高強度のトレーニング日と、体を休める日を明確に分けること
- 氷上練習だけでなく、柔軟性や体幹を重視したオフアイストレーニングを増やすこと
- 競技以外の時間を、家族や友人と過ごすリラックスの時間として確保すること
といった工夫を挙げています。競技にすべてを注ぐのではなく、あえて余白を残すことでパフォーマンスを高めるという考え方は、多くのビジネスパーソンや学生にも通じる部分がありそうです。
ジョーダン・ストルツの記録更新をどう受け止めるか
高選手はまた、自身が持っていたトラック記録をジョーダン・ストルツ選手が塗り替えたことにも言及しました。記録を破られることは、トップ選手であれば誰もがいつか経験する出来事です。
高選手はこの出来事を、単なる悔しさではなく、自分の限界を押し広げる刺激として受け止めているようです。世界のどこかで新しい記録が生まれるたびに、自分もまた次のレベルを目指していく。その前向きな姿勢は、勝敗やタイムを超えたアスリートの成長物語として心に残ります。
ナショナルチームで果たす役割と若手へのまなざし
27歳となった高選手は、ナショナルチームの中で中堅からリーダーへと立場が変わりつつあります。インタビューでは、自身の結果だけでなく、チーム全体の雰囲気づくりや若手のサポートも意識していることを明かしました。
中国のスピードスケート界には、すでに次の世代を担う有望な選手が台頭しているといいます。高選手は、そうした若手と共に切磋琢磨しながら、自らの経験を伝える役割も担っていく考えです。
先輩として背中で引っ張りつつ、同時にライバルとしても刺激を与え合う関係性は、ナショナルチーム全体の底上げにもつながっていきます。
視線の先にある2026年冬季五輪
高選手の視線の先には、2026年に予定されている冬季五輪があります。アジア冬季競技大会を含むこれからのシーズンは、その大舞台へ向けての重要なステップです。
短期的な結果にとらわれすぎず、数年単位の長いスパンでピークを合わせていくこと。そのために、体の状態を丁寧に管理しながら、技術と精神面の両方を成熟させていくこと。高選手は、こうした長期的なビジョンを持って日々リンクに立っています。
北京2022で頂点を極めた27歳のスケーターが、再び世界の氷上でどのようなストーリーを描くのか。ハルビンでのアジア冬季競技大会、そして2026年冬季五輪へと続くその挑戦は、アジアのスポーツシーンを見つめる私たちにとっても目が離せないものになりそうです。
Reference(s):
Exclusive: Speed skater Gao shares recovery journey and future goals
cgtn.com