エル・クラシコ4-3 バルセロナがレアル撃破、ラ・リーガ制覇へ大きく前進
スペインのサッカーリーグ、ラ・リーガのエル・クラシコでバルセロナがレアル・マドリードに4-3で逆転勝ちし、残り3試合で勝ち点差7の首位としました。優勝に大きく前進した一方で、キリアン・ムバッペのハットトリックという衝撃的な個人パフォーマンスも生まれた一戦でした。
4-3の乱打戦、バルセロナが優勝をぐっと引き寄せる
試合はバルセロナのホーム、エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニで行われました。勝利したバルセロナは、2位レアル・マドリードとの勝ち点差を7に広げ、残り3試合で28回目のリーグ優勝にあと一歩と迫りました。
バルセロナはラフィーニャが2得点、ラミン・ヤマルとエリック・ガルシアが1点ずつを挙げ、合計4ゴール。開始直後から劣勢となりながらも、前半のうちに逆転し4-2で折り返す見事な立て直しを見せました。
序盤はムバッペのショー、それでも流れを変えたカタルーニャ勢
立ち上がりはレアル・マドリードが完全に主導権を握りました。ムバッペが5分と14分に連続ゴールを決め、アウェーチームが早々に2-0とリードします。
しかしバルセロナは、ホームの大歓声に後押しされて反撃。30分過ぎには試合を2-2の同点に戻し、その勢いのまま前半のうちにさらに2点を重ねて4-2と逆転に成功しました。
ムバッペは70分にもゴールを決めてハットトリックを達成し、スコアは4-3に。しかしそこからレアル・マドリードは追いつくことができず、この結果がリーグ連覇への望みを大きく打ち砕く形となりました。
記録づくめのムバッペ、それでも勝利は届かず
この試合でムバッペはリーグ戦通算27得点とし、バルセロナのロベルト・レヴァンドフスキ(25得点、今節は欠場)を抜いて得点ランキング単独トップに立ちました。
さらに、ムバッペは今季のレアル・マドリードで公式戦39ゴールに到達し、クラブの「デビューシーズン最多得点記録」を更新しました。これまでの最多は1992-93シーズンにイバン・サモラーノが記録した37ゴールでした。
ムバッペはすでに、クリスティアーノ・ロナウドとルート・ファン・ニステルローイ(ともに33ゴール)、ブラジルのロナウド(30ゴール)といった名だたるストライカーの初年度成績を上回っています。それでも、この日の結果はチームの勝利にはつながりませんでした。
CLでの激戦直後、それでも攻撃的姿勢を貫いたバルサ
バルセロナは、このエル・クラシコの前の火曜日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ準決勝で、インテルに延長戦の末敗れ、2試合合計7-6で敗退したばかりでした。連戦による疲労が懸念される中で、再びゴールラッシュとなる試合を戦い抜いた形です。
ハンスィ・フリック監督は試合後、「勝利をしっかり祝いたい。クラブ全体とファンをとても誇りに思う。スタジアムの雰囲気は素晴らしく、心から感謝している」と喜びを語りつつ、「仕事はまだ終わっていない。守備面ではもっと安定が必要だが、3日に1試合のペースではトレーニングが難しい部分もある」と課題も冷静に指摘しました。
今季からバルセロナを率いるフリック監督にとって、このエル・クラシコでの勝利は、自身のスタイルでチームを前進させていることを示す象徴的な試合となりました。守備に不安を残しつつも、攻撃的な姿勢を崩さない戦い方が、タイトルレースでの強みになっているとも言えます。
今季対レアル戦は全勝、主導権はバルセロナへ
バルセロナは今季、レアル・マドリードとの公式戦で全勝を収めています。
- 2024年10月のリーグ戦アウェーゲーム(サンティアゴ・ベルナベウ)では4-0で完勝
- 翌年1月のスペイン・スーパーカップ決勝では5-2で勝利
- 先月のコパ・デル・レイ決勝でも3-2で制覇
- そして今回のリーグ戦エル・クラシコで4-3
伝統の一戦でこれだけ徹底して結果を出していることは、単にスコア以上に、両クラブの現在地や流れを象徴しているとも考えられます。戦術面だけでなく、メンタル面でもバルセロナが優位に立っていることを示すシーズンと言えるでしょう。
残り3試合とその先、両クラブの視線
この勝利により、当時のバルセロナは次戦エスパニョール戦での優勝決定の可能性を手にしました。中位以下のクラブであっても、ダービー色の強いカードだけに、決して簡単な試合にはなりませんが、フリック監督は「どの試合も簡単ではないが、我々にはクオリティがある。やり遂げられると信じている」と前向きな姿勢を強調しました。
リーグ戦の残りは、エスパニョール戦に加え、続いてビジャレアル戦(ホーム)、最終節はアスレティック・ビルバオ戦(アウェー)が予定されていました。いずれも一筋縄ではいかない相手であり、優勝争いは最後まで集中力が求められる展開が予想されていました。
一方のレアル・マドリードにとって、この敗戦はリーグタイトルへの現実的な望みをほぼ失う一撃となりました。クラブの視線は、シーズン序盤に制したUEFAスーパーカップに続き、当時「来月」の開幕が予定されていたFIFAクラブワールドカップへと移りつつありました。
エル・クラシコが映し出す、今季ラ・リーガの構図
4-3という派手なスコア、ムバッペのハットトリック、そしてバルセロナの逆転劇。この一試合には、今季ラ・リーガの構図が凝縮されているようにも見えます。
- 個人としてはムバッペが圧巻の記録を重ねていること
- 一方でチームとしての完成度や試合運びではバルセロナが上回っていること
- クラシコの結果が、そのまま優勝争いの流れを決定づけていること
互いに世界屈指の選手を抱える2クラブの戦いは、単なるスペイン国内のライバル対決にとどまらず、世界のサッカーシーン全体のトレンドや勢力図を映し出す鏡でもあります。今回のエル・クラシコもまた、バルセロナとレアル・マドリードがどの方向へ向かおうとしているのかを、強く印象づける試合となりました。
Reference(s):
Barcelona rally to beat Real Madrid to move closer to La Liga title
cgtn.com








