アルカラスがドレイパー撃破 イタリア国際テニスで4強入り
男子テニスのイタリア国際(クレーコート大会)で、世界3位で第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が、第5シードのジャック・ドレイパー(英国)を6-4、6-4のストレートで下し、男子シングルス準決勝に進出しました。
アルカラス、ドレイパーとの再戦をストレートで制す
イタリア・ローマで行われた男子シングルス準々決勝は、アルカラスがドレイパーを2セット連取で退ける内容となりました。3月の対戦ではドレイパーに敗れており、アルカラスにとってはリベンジマッチでもありました。
スコアは6-4、6-4。ただし内容は一方的ではなく、アルカラスはサービスゲームでたびたびプレッシャーを受けました。それでも8本のブレークポイントのうち6本をしのぎ、要所で集中力を発揮しました。
第1セット:2-4から4ゲーム連取
第1セットは、先にドレイパーにブレークを許し2-4とリードを奪われる苦しい展開でした。しかしここからアルカラスがギアを上げ、4ゲームを連取。攻撃的なリターンとテンポの速い展開で主導権を奪い返し、6-4でセットをものにしました。
第2セット:勝負を分けた第8ゲーム
第2セットも接戦となり、最大の山場は第8ゲームでした。ドレイパーが流れを引き寄せ、最終セットにもつれ込む可能性が高まった場面で、このゲームは約10分に及ぶロングゲームに。アルカラスはここで2本のブレークポイントをしのぎ、キープに成功します。
直後の第9ゲームでアルカラスがラブゲームでブレークを奪い、そのまま試合を締めくくりました。流れが傾きかねない局面で踏みとどまったことが、そのまま勝敗を分けた形です。
怪我明けでもキレ十分 持ち味の前後の出入りとドロップショット
アルカラスは、バルセロナオープン決勝で気になっていた右脚上部の問題により、マドリード・オープンを欠場していました。今大会ではその不安を感じさせない動きを見せ、コートを広く使ったプレーが光りました。
この日のアルカラスは
- 積極的にネットへ出てポイントを取りにいく姿勢
- 得意のドロップショットを織り交ぜた緩急ある展開
- ベースラインからの強力なグラウンドストローク
といった持ち味をフルに発揮しました。フィジカルの不安を抱えていた中で、あえて前に出る攻撃的な姿勢を貫いたことが、結果的に相手へのプレッシャーとなりました。
試合後、アルカラスは試合中の心構えについてこう振り返っています。
アルカラスは「今日一番大事だったのは、ショットそのものについてあれこれ考えないことでした。スコアで追いかけていることも意識しすぎず、自分がコート上で幸せになれることをやろうとしたのです。攻撃的に、良いショットを打って、ドロップショットを使い、ネットに出る。それが自分の好きなプレーであり、今日はそれが違いを生んだと思います」と語り、自分のスタイルを貫いたことが勝因だったと強調しました。
準決勝は地元ムゼッティ戦へ
アルカラスは準決勝で、第8シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)と対戦します。地元の期待を背負うムゼッティとの一戦は、会場の雰囲気も含めてタフな戦いになりそうです。
クレーコートを得意とする選手同士の対戦となるだけに、ラリーの配球、ドロップショットやネットプレーのタイミングなど、細かな駆け引きが鍵を握ると見られます。
ルードは16強で勝利 次戦は世界1位シナー
同じイタリア国際では、雨天順延となっていた男子シングルス3回戦(ラウンド16)で、第6シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)が、ハウメ・ムナル(スペイン)を6-3、6-4で下し、準々決勝に駒を進めました。
ルードは第1セットでいきなり4-1とリードを広げ、そのまま6-3で先取。第2セットでも早い段階でブレークに成功し、6-4で締めくくりました。クレーコートでの安定感を示す内容となりました。
ルードは準々決勝で、世界1位で地元の人気選手でもあるヤニック・シナー(イタリア)と対戦します。クレーで実績のあるルードと、勢いのある世界1位シナーの一戦は、今大会のハイライトの一つになりそうです。
クレーシーズンの流れを占うカードが続く
アルカラスのドレイパー戦勝利と、ルードの順当な勝ち上がりによって、イタリア国際はクレーシーズンを象徴する顔ぶれがそろいつつあります。
- アルカラスは、怪我明けでも自分のスタイルを貫けるメンタルの強さを示した
- ムゼッティ、シナーというイタリア勢が上位に残り、会場の熱気は一層高まっている
- ルードはクレーでの安定感を再確認させる勝ち上がり方を見せた
勝敗そのものだけでなく、選手たちがどのように自分のテニスを貫き、怪我やプレッシャーと向き合っているのかを見ることは、観戦する私たちにとっても興味深いポイントです。アルカラスのコメントにあるように、自分が「楽しい」と感じられるスタイルを貫くことが、結果を呼び込むこともあります。
準決勝、さらに決勝に向けて、イタリア国際が今後のツアー全体の流れにどのような影響を与えるのか、引き続き注目されます。
Reference(s):
Alcaraz sweeps past Draper to advance to semifinals at Italian Open
cgtn.com








