ウィンブルドン2025:オリンピック女王・鄭欽文が初戦敗退、中国勢に明暗
国際テニスニュースです。今年のウィンブルドン選手権女子シングルスで、オリンピック金メダリストの鄭欽文(中国)がまさかの初戦敗退となりました。同じく中国勢の朱琳も1回戦で姿を消す一方、王は2回戦進出を決めており、中国女子テニスにとって明暗が分かれる結果となっています。
オリンピック女王・鄭欽文、3年連続の1回戦敗退
今年のウィンブルドン選手権1回戦で、世界ランキング6位の鄭欽文は、チェコのカテリナ・シニアコバ(世界81位)に7-5、4-6、1-6で敗れました。強い日差しが照りつけるコート3で行われたこの試合は、2時間25分に及ぶタフな戦いとなりましたが、最終セットでは1-6と突き放されました。
この敗戦により、鄭はウィンブルドンでは3年連続で初戦敗退となりました。世界トップ10に定着した実力者にとって、芝の大舞台は依然として鬼門であることが浮き彫りになっています。
「サービスゲームをもっと良くすべきだった」本人が語る敗因
試合後、鄭は自らの集中力の乱れを率直に振り返りました。第1セットでは5-3とリードしながら逆転を許し、「サービスゲームをもっと良くすべきでした。第1セットで5-3とリードしていたのに、そのとき集中できていなかった。相手にあまりにも簡単にゲームを渡してしまったのが悔やまれます」と語りました。
芝のコートでは一度流れを失うと立て直す機会が少ないことも意識していたといい、「芝では巻き返すチャンスは多くありません。与えられたチャンスをもっと生かすべきでした」ともコメント。一方で、「これはウィンブルドンで1試合負けただけのこと。この結果を頭の中に残しすぎないようにしたい」と話し、過度に引きずらない姿勢を強調しています。
四大大会で見える好不調の波
鄭はここ最近の四大大会(グランドスラム)でも、結果にやや波が見られます。今回の敗退は、直近6大会のうち4大会でベスト16入りを逃したことを意味します。その一方で、昨年の全米オープンと今シーズンの全仏オープンではいずれもベスト8に進出しており、実力の高さ自体は随所で証明してきました。
安定して上位進出を続けることが求められる世界トップ選手の中で、芝のウィンブルドンだけ結果が伸び悩んでいる構図とも言えます。サーフェス(コートの種類)ごとの適応力や、大会ごとのメンタルの持ち方が、今後の課題としてあらためて浮かび上がりました。
朱琳も1回戦敗退 ウィンブルドンとの相性に課題
鄭と同じく中国の女子選手である朱琳(31)も、今年のウィンブルドン女子シングルス1回戦で敗退しました。ロシアのベロニカ・クデルメトワに3-6、2-6のストレートで敗れ、こちらも初戦突破はなりませんでした。
朱にとって、これは過去4年間で3度目のウィンブルドン1回戦敗退です。通算7度の本戦出場のうち、5度も初戦で姿を消していることになり、数字の上ではウィンブルドンとの相性の難しさがうかがえます。グラスコートにどう適応していくかが、今後のキャリアを左右するテーマになりそうです。
一方で王は2回戦へ 中国女子テニスの明るい材料
一方で、同じく中国勢の王は今大会の女子シングルスで2回戦進出を決めています。中国の女子選手の中でも結果が分かれた格好で、ウィンブルドンにおける中国女子テニスの「現在地」を映し出す形となりました。
中国女子テニスはここ数年、四大大会で存在感を高めてきましたが、今回のウィンブルドンでは、サーフェスごとの得手不得手や、初戦からの立ち上がり方といった細かな差が、そのまま勝敗に表れたとも言えます。
結果に一喜一憂しない「見方」を持つ
今回の鄭や朱の敗退は、トップアスリートであっても、サーフェスやコンディション、メンタルのわずかな乱れで結果が大きく揺れ動くことをあらためて示しています。一方で、全米・全仏でのベスト8進出に象徴されるように、鄭のポテンシャルが揺らいだわけではありません。
スポーツ観戦をする私たちにとっても、「一つの大会だけで選手を評価しない」という視点を持つことは大切です。今回のウィンブルドンの敗戦を、鄭や朱がどのように次のシーズンに生かしていくのか。中国女子テニスの今後を追う上でも、注目していきたいところです。
Reference(s):
Wimbledon: Olympic champion Zheng ousted, Wang reaches second round
cgtn.com








