国際卓球ニュース:孫穎莎がWTTヨーロッパスマッシュ4度目V
2025年の国際卓球シーンで大きな注目を集めるWTTヨーロッパスマッシュ(スウェーデン・マルメ)で、世界ランキング1位の孫穎莎(スン・インシャ)が中国の同胞、王曼昱(ワン・マンユー)との激戦を制し、女子シングルス優勝を飾りました。これで孫はWTTグランドスマッシュのシングルスで4度目のタイトル獲得となり、その安定した強さをあらためて示しました。
マルメ最終日、孫穎莎が王曼昱との6ゲーム決戦を制す
大会最終日の女子シングルス決勝は、孫穎莎と王曼昱という、ダブルスでもペアを組む「盟友同士」の11回目の対戦でした。期待どおり、緊張感の高いラリーと駆け引きが続く、見応え十分の一戦となりました。
序盤:世界1位・孫穎莎が2ゲーム連取
第1ゲームは、王曼昱が10-8でゲームポイントを握る展開からスタートします。しかし、ここで孫穎莎が真価を発揮。鋭いバックハンドで流れをつかむと、その後のフォローショットも冷静に決め、逆転で先取します。
続く第2ゲームも、主導権を握ったのは孫でした。序盤からプレッシャーをかけ続けますが、王も粘り強いカウンターで食い下がります。9-9の緊迫した場面でも孫は崩れず、連続ポイントでこのゲームも奪い、トータル2-0とリードを広げます。
中盤:サーブの工夫で王曼昱が反撃、2-2のタイに
流れを変えたい王曼昱は、第3ゲームでサーブのバリエーションを多用。コースや回転を巧みに変え、孫のリズムを崩しにかかります。これが功を奏し、序盤で8-4とリード。そのまま11-5で取り返し、スコアを2-1とします。
第4ゲームも互いに一歩も引かない展開となりました。孫が先行する場面もありましたが、王が粘り強く追い上げ、最後は12-10で逆転勝ち。これでマッチカウントは2-2、勝負は振り出しに戻ります。
終盤:第5・第6ゲームで光った孫穎莎の「崩れないメンタル」
勝負の分かれ目となった第5ゲーム、孫穎莎は再びギアを上げ、序盤から一気に7-2とリードを広げます。王曼昱も粘りますが、孫はミスを最小限に抑えつつ、要所で鋭い攻撃を決め、11-6でこのゲームを奪取。再び3-2とリードします。
第6ゲームも、孫が立ち上がりから3-0と走る展開に。ここで王はタイムアウトを取り、立て直しを図りますが、世界1位の勢いを止めるには至りません。孫が11-5で押し切り、ゲームカウント4-2で勝利。WTTグランドスマッシュ・シングルスで自身4度目の優勝を決めました。
なぜこの優勝が重要なのか
今回の孫穎莎の優勝には、単なる1タイトル以上の意味があります。
- WTTグランドスマッシュ4度目の制覇
最高峰クラスの大会で4度目のシングルスタイトルを手にしたことで、「大舞台に強い」イメージを一層固めました。 - ライバル兼ダブルスパートナーとの11度目の対戦
ダブルスのパートナーでもある王曼昱との11回目の対戦を制したことは、互いの手の内を知り尽くすなかで勝ち切る難しさを物語ります。 - プレッシャー下での安定感
9-9の緊迫した場面や、2-2に追いつかれた状況でも崩れなかった点は、世界ランキング1位としてのメンタルの強さを印象づけました。
モーレガルドも「歴史的」な一日
大会最終日は、孫穎莎と王曼昱の激闘だけでなく、モーレガルドの「歴史的な快挙」でも彩られました。詳細は別途伝えられていますが、この一日が大会史に残る特別な日となったことは間違いありません。
試合展開から見える、卓球という競技の面白さ
今回の決勝は、卓球の面白さが凝縮された内容でした。
- 流れは一瞬で変わる
2-0から2-2に追いつかれるなど、試合の流れが何度も入れ替わり、「最後まで何が起こるか分からない」卓球のスリルが際立ちました。 - サーブとレシーブの駆け引き
第3ゲームで王曼昱がサーブのバリエーションを増やして流れをつかんだように、サーブ1本の工夫がゲーム全体を左右し得ることがよく分かります。 - タイムアウトとメンタルの戦い
第6ゲームでのタイムアウトなど、ベンチワークも含めた「心理戦」も見どころでした。それを乗り越えてプレー精度を維持した孫の精神力は、若い選手の一つの手本になりそうです。
通勤時間やスキマ時間にハイライト動画やスコアを追いかけるファンにとっても、今回のWTTヨーロッパスマッシュ決勝は、世界トップ同士の戦いがどれだけ細かな駆け引きとメンタルに支えられているかを感じさせる一戦だったと言えるでしょう。
Reference(s):
Sun wins fourth WTT Grand Smash singles title, Moregard makes history
cgtn.com








