卓球WTTチャイナスマッシュで王楚欽&王曼昱がシングルス制覇
北京で行われた卓球の国際大会「WTTチャイナスマッシュ」で、中国の王楚欽(ワン・チューシン)と王曼昱(ワン・マンユー)が男女シングルスを制し、開催国が単複を席巻しました。本稿では、その中でも注目を集めた王楚欽の男子シングルス決勝を中心に、試合内容と意味を振り返ります。
王楚欽と王曼昱、WTTチャイナスマッシュを制す
卓球の国際大会であるWTTチャイナスマッシュは、世界トップ選手が集まるシリーズ大会です。北京で行われた今大会のシングルスでは、男子は王楚欽、女子は王曼昱がタイトルを獲得し、中国勢が男女で頂点に立ちました。
さらに大会全体では、王楚欽の活躍もあって開催国が5種目すべてのタイトルを手にし、「完全優勝」を達成しています。
王楚欽、男子シングルス決勝で圧巻のストレート勝ち
男子シングルス決勝は、世界ランキング1位の王楚欽と、フランスの若手フェリックス・ルブランの対戦となりました。試合は王楚欽が4ゲーム連取で勝利し、危なげない内容でタイトルを手にしました。
各ゲームのスコア
- 第1ゲーム:11-7
- 第2ゲーム:11-2
- 第3ゲーム:11-5
- 第4ゲーム:11-7
試合の流れ:主導権を渡さなかった王楚欽
第1ゲームはルブランのサーブで始まりましたが、これまでの対戦成績で王楚欽が3連勝中ということもあり、流れをつかんだのはホームの王楚欽でした。フランスの19歳ルブランが攻めに出た場面もあったものの、最後はルブランのボールがロングとなり、11-7で王楚欽が先取します。
第2ゲームに入ると、25歳の王楚欽はより攻撃的にギアを上げます。序盤からエッジ(テーブルの縁)をかすめるショットでラリーを制し、一気に5-0とリード。リプレーでも、ボールがテーブルの端をわずかにとらえていたことが確認され、このポイントが流れを決定づけました。そのまま強烈なフォアハンドを決め続け、11-2で一方的にゲームを奪います。
第3ゲームでも流れは変わりませんでした。王楚欽は積極的に前に出て、フォアとバックの切り替えもスムーズに決まり、11-5で3ゲーム連取。ルブランとしては流れを断ち切るきっかけをつかみきれませんでした。
第4ゲームは、ルブランも思い切ったプレーで食い下がりましたが、要所で決め切ったのは王楚欽でした。9-7とリードした場面で再び鋭いスマッシュを叩き込み、プレッシャーをかけます。ルブランはロングサーブで打開を狙ったものの、その直後に失点。チャンピオンシップポイントでは、ルブランのボールが再びロングとなり、11-7で試合終了となりました。
王楚欽、シングルス優勝で「3冠」達成
王楚欽は今大会で、男子ダブルスと混合ダブルスでもすでに優勝しており、シングルスのタイトル獲得によって「3冠」を達成しました。シングルス・男子ダブルス・混合ダブルスの3種目を制したことで、個人としての存在感を改めて世界に示した形です。
さらに、このシングルス優勝によって、開催国である中国は今大会で用意された5つの種目すべてで優勝を飾りました。団体戦ではない大会で、ここまでタイトルを独占する例は多くはなく、地元ファンにとっても記憶に残るシリーズとなりました。
女子シングルスも王曼昱が制し、中国勢がシングルスを独占
今大会の女子シングルスでは、王曼昱が優勝し、中国勢が男女シングルスをともに制する結果となりました。男子では王楚欽、女子では王曼昱がタイトルを手にしたことで、シングルス2種目ともに中国選手が頂点に立っています。
王楚欽の3冠と合わせて、開催国が単複すべてのタイトルを手にした今回のWTTチャイナスマッシュは、世界卓球界における中国勢の層の厚さと安定感を改めて印象づける大会となりました。
フランスの19歳、フェリックス・ルブランの存在感
スコアだけを見ると一方的な展開にも見えますが、決勝の相手となったフランスのフェリックス・ルブランは、19歳にしてすでに世界のトップ舞台に立つ存在です。これまでの対戦では王楚欽に3連敗中でしたが、今回も果敢に攻める姿勢を見せました。
特に第1ゲーム序盤など、先手を取ろうとする姿勢や、ロングサーブなど積極的な仕掛けは、今後の成長をうかがわせるものでした。王楚欽の完成度の高いプレーと比較されることで、若手有望株としてのポテンシャルがより際立ったとも言えます。
なぜこの結果が重要なのか
今回のWTTチャイナスマッシュの結果が注目される理由は、単に王楚欽が「勝った」という事実以上に、いくつかのポイントがあるからです。
- 世界ランキング1位の選手が、プレッシャーの大きいホーム大会で期待どおりの結果を出したこと
- シングルス・ダブルス・混合ダブルスを制し、多忙なスケジュールの中でも高いパフォーマンスを維持したこと
- 若い世代のライバルと対戦し、そのうえで実力差を明確に示したこと
- 開催国が5種目すべてを制し、中国卓球の層の厚さを改めて示したこと
これらは、今後の国際大会やシリーズ戦の流れにも影響を与えます。世界ランキング上位の顔ぶれや、若手選手の台頭、そして各国がどのように強化を進めていくのかを考えるうえで、今回の大会は一つの大きな指標となりそうです。
これから卓球国際ニュースを見るときの視点
今回のWTTチャイナスマッシュを踏まえて、今後の卓球国際ニュースを見る際には、次のような視点を持っておくと、より深く楽しめます。
- 同じカードの再戦に注目:王楚欽とルブランの次の対戦で、どこまで差が縮まるのか
- 複数種目に出場するエースの負担と戦い方:シングルスとダブルスをどう両立させるのか
- 開催国の選手層の厚さ:誰がシングルスに、誰がダブルスに起用されるのかという選手起用の妙
スマートフォンでさっとチェックするだけでも、こうしたポイントを頭に入れておくと、国際卓球ニュースや試合ハイライト動画がぐっと立体的に見えてきます。SNSで試合の感想や印象に残ったラリーをシェアする際にも、「なぜこの試合が重要だったのか」を一言添えられると、周囲との会話も広がっていくはずです。
王楚欽と王曼昱が制したWTTチャイナスマッシュは、中国卓球の強さと、世界の若手が挑み続ける構図を象徴する大会となりました。今後の国際卓球シーンでも、この日の決勝が一つの基準点として語られていきそうです。
Reference(s):
Wang Chuqin, Wang Manyu claim singles championships at WTT China Smash
cgtn.com








