国際ニュース: ビンドゥンドゥンのデザイナーが語る 中国National Gamesと聖火リレー video poster
2022年北京冬季オリンピックのマスコット「Bing Dwen Dwen(ビンドゥンドゥン)」をデザインしたCao Xue(カオ・シュエ)氏が、中国のNational Gamesにおけるエンブレムとマスコットの役割、そしてIOC前会長トーマス・バッハ氏の言葉や聖火ランナーとしての思いを語りました。
中国のNational Gamesを形づくる「顔」
国際ニュースとしても注目される中国のNational Gamesでは、エンブレムとマスコットが大会の「顔」として重要な役割を担います。Cao氏は、これらのデザインが大会のビジョンや独自性を視覚的に伝え、広く市民の関心を集める存在だと説明します。
エンブレムとマスコットは、単なる飾りではなく、大会そのもののアイデンティティを象徴する要素です。日本語ニュースとして大会を追いかける読者にとっても、開催地のイメージや価値観がそこに凝縮されていると考えると、見え方が変わってきます。
エンブレムは「抽象」、マスコットは「伝えるキャラクター」
Sports Sceneのインタビューで、Cao氏はエンブレムとマスコットの違いを次のように整理しています。
- エンブレムは、より抽象的で普遍的なシンボル。大会全体の理念やテーマを、シンプルな形や色で表現するもの。
- マスコットは、具体的で親しみやすいキャラクター。観客や視聴者と対話する「友だち」のような存在。
特にマスコットについて、Cao氏は「グッドウィル・アンバサダー」、つまり善意の大使のような役割を持つと語ります。表情や仕草を通じて子どもから大人まで幅広い世代とコミュニケーションを取り、大会への共感や一体感を生み出すことが期待されているからです。
ビンドゥンドゥンに向けられたバッハ氏の評価
Cao氏は、2022年北京冬季オリンピックのマスコットであるBing Dwen Dwenを振り返り、IOC前会長トーマス・バッハ氏との印象的なやり取りを紹介しました。
バッハ氏は、Bing Dwen Dwenの持つ「アンバサダー」としての可能性を高く評価したといいます。このコメントは、マスコットが単なるキャラクターを超え、冬季オリンピックそのものの価値や雰囲気を世界に伝える役割を担っていることを示しています。
北京冬季五輪から時間がたった今も、Bing Dwen Dwenは国際スポーツとデザインの関係を考える上で象徴的な存在として語り継がれています。日本からニュースを追う私たちにとっても、なぜあのマスコットがこれほど記憶に残ったのかを考えるヒントになります。
聖火を手にしたときに生まれた「いつもと違う使命感」
Cao氏は、第15回National Gamesで聖火ランナーを務めた経験についても語っています。Bing Dwen Dwenを生み出したデザイナーが、今度は自ら聖火を手にする立場になった瞬間、スタジオでの創作とはまったく違う感情がわき上がったといいます。
聖火トーチを掲げたとき、Cao氏が感じたのは「強い名誉」とともに、「個人の作品づくりを超えた使命感」でした。ランウェイや展示会ではなく、市民の前を走り抜ける聖火リレーの場では、自分の仕事がスポーツや社会全体にどう結びついているのかを、身体で実感することになったからです。
スポーツイベントのデザインが私たちに問いかけるもの
このインタビューから浮かび上がるのは、国際ニュースとして報じられるスポーツイベントが、実はデザインを通じて私たちの日常や価値観にも静かに影響を与えているという視点です。
- エンブレムは、大会の理念を一枚の絵に凝縮する「旗印」。
- マスコットは、人々の心に寄り添う「語りかける存在」。
- 聖火リレーは、その理念を人から人へと受け渡していく「動くストーリー」。
Cao Xue氏の言葉をたどると、こうした要素が互いに呼応しながら、大会の記憶を形づくっていることが見えてきます。次に国際スポーツのニュース映像やポスターを目にしたとき、エンブレムやマスコットの背後にある「物語」に少し意識を向けてみると、新しい発見があるかもしれません。
Reference(s):
Designer of Bing Dwen Dwen recalls Bach praise and torch-bearing honor
cgtn.com








