プレミアで史上最速100ゴール ハーランド2発演出、マンCがフラムに5-4勝利
イングランド・プレミアリーグで、マンチェスター・シティのアーリング・ハーランドが史上最速となる通算100ゴールを達成しました。敵地クレイヴン・コテージでのフラム戦は5-4という激しい打ち合いとなり、シティは首位アーセナルを勝ち点2差まで追い上げています。
ハーランド、111試合でプレミア通算100ゴール
ハーランドはフラム戦の前半17分、試合の先制点となるゴールを決め、プレミアリーグ通算100ゴールに到達しました。この節目の一撃は、わずか111試合目での達成です。
25歳のノルウェー人ストライカーは、1995年にアラン・シアラーが打ち立てた記録を13試合上回り、「史上最速」の座を奪いました。シアラーの名前を超えるスピードで記録を積み上げたことは、プレミアリーグの歴史の中でも象徴的な瞬間といえます。
- 通算100ゴール到達:111試合
- 達成年齢:25歳
- 従来の最速記録:アラン・シアラー(1995年)より13試合早いペース
この日は得点だけでなく、ハーランドのプレーエリアの広さも際立ちました。ゴールに加え、味方の得点も演出し、攻撃の軸としてフル稼働した試合でした。
5-4の乱打戦、そのときピッチで何が起きていたか
前半:シティが3-1と主導権を握る
試合の流れをつかんだのはアウェーのマンチェスター・シティでした。17分にハーランドが先制点を決め、歴史的な100ゴール目をマークすると、その約20分後には再びハーランドが魅せます。
ハーランドは相手守備の背後を突くパスでティジャニ・ライクターズを走らせ、ライクターズがGKベルント・レノの頭上をふわりと抜くループシュートで追加点。ハーランドのアシストで2-0とリードを広げました。
前半終了間際には、フィル・フォーデンがエリア手前でのクリアボールを冷静にコントロールし、強烈なシュートをゴール右上隅に突き刺して3-0。シティが完全に主導権を握ったかに見えました。
しかし前半アディショナルタイム、フラムも反撃。ハリー・ウィルソンのクロスにエミール・スミス・ロウが頭で合わせて1点を返し、スコアは3-1で折り返します。
後半序盤:5-1で試合は決まったはずだった
後半に入っても、試合のトーンは攻撃的なままでした。再開からわずか3分、ジェレミー・ドクのクロスにハーランドが反応し、そのボールをフォーデンがファーサイドで冷静に押し込みます。フォーデンはこれで直近2試合で4ゴール目と好調ぶりを示しました。
さらにその6分後、ドクのシュートがサンデル・ベルゲの膝に当たってコースが変わり、ボールは山なりの軌道でレノを越えてゴールへ。幸運な形ながら5-1とし、スコア上はシティが試合を決めたように見えました。
終盤:フラムの怒涛の追い上げで5-4に
ここから試合は予想外の展開をたどります。57分、フラムのアレックス・イウォビがジャンルイジ・ドンナルンマとの1対1を制してゴールを決め、5-2。スタジアムの空気が一気に変わりました。
続いて途中出場のサミュエル・チュクウゼが躍動します。チュクウゼは短時間のうちに2ゴールを奪取。わずか6分間で連発すると、2点目はドンナルンマを驚かすような一撃となり、残り12分の時点でスコアは5-4に。
マルコ・シルバ監督率いるフラムは、その後も前がかりの姿勢を崩さず、シティを押し込みます。終了間際には途中出場のジョシュ・キングが決定機を迎え、同点ゴールが決まったかに見えましたが、ジョシュコ・グヴァルディオルがゴールライン上でクリア。紙一重の守備で、シティは5-4のまま逃げ切りました。
優勝争いへの意味と、見えたシティの課題
この勝利でマンチェスター・シティは勝ち点28とし、首位アーセナルとの差を2ポイントに縮めました。数字だけ見れば優勝争いで重要な一歩ですが、内容は課題も多く残るものです。
- ポジティブ:ハーランドが歴史的記録を打ち立てただけでなく、得点とアシストの両面で攻撃を牽引。フォーデンも連続ゴールで、攻撃陣の層の厚さを示しました。
- ネガティブ:一時5-1としながら、最終的には1点差まで詰め寄られた守備面は心配材料です。集中力の途切れや、リード時の試合運びなど、タイトルレースを戦い抜くうえでの課題が浮き彫りになりました。
それでも、アウェーでの難しい試合を勝ち切り、歴史的な記録とともに勝ち点3を積み上げたことは、チームにとって大きな意味があります。
プレミアリーグの「一瞬先は何が起きるか分からない」面白さ
今回のフラム対マンチェスター・シティ戦は、プレミアリーグの魅力を凝縮したような90分でした。4点差から一気に1点差まで迫る展開は、ビッグクラブであっても最後まで気を抜けないリーグの厳しさを物語っています。
攻撃的なスタイル同士がぶつかり合うことで、5-4というハイスコアゲームが生まれ、その中で個人記録とチームとしての課題が同時に浮かび上がりました。数字以上に「見ていて考えさせられる」試合だったと言えるでしょう。
ハーランドの史上最速100ゴールは、今後どこまで更新されていくのか。シティは失点の多さを修正しつつ、首位アーセナルをどこまで追い詰められるのか。プレミアリーグの優勝争いは、今後も目が離せない展開が続きそうです。
Reference(s):
Haaland fastest to 100 goals as Manchester City win 5-4 at Fulham
cgtn.com








