米CDC、今季インフルで小児216人死亡 過去最多を更新
米国の季節性インフルエンザが深刻な影響を与えています。米疾病対策センター(CDC)は、2025年のインフルエンザシーズンで小児の死亡が216人に達し、通常のシーズンとしては過去最多となったと明らかにしました。
今季インフルで小児216人死亡、記録を更新
CDCの最新のインフルエンザ監視報告によると、2025年4月26日で終わる週に新たに12人の小児の死亡が報告され、今季の小児死亡者数は合計216人となりました。
この数字は、パンデミック期を除く「通常の」インフルエンザシーズンとしては過去最多です。これまでの最多は、2023〜2024年シーズンに報告された207人でした。
「高い重症度」のシーズン、全世代で影響
CDCは、季節性インフルエンザの流行自体はすでに減少傾向にあるとしつつも、今季全体を「高い重症度」のシーズンと分類しています。対象は子どもだけでなく、成人や高齢者も含む全ての年齢層です。
同センターの推計では、今季のインフルエンザによる影響は次のように見積もられています。
- 少なくとも4,700万人がインフルエンザに罹患
- 約61万件の入院
- 約2万6,000人の死亡
CDCによると、こうした指標を踏まえ、今季は2017〜2018年以降で初めて「高重症度」と評価されるシーズンとなりました。
背景に子どものワクチン接種率低下の可能性
CDCは、インフルエンザウイルスが流行している間は、生後6カ月以上のすべての人に対し、毎年のインフルエンザワクチン接種を推奨し続けています。
アメリカ小児科学会のショーン・オレアリー医師は、今季の重症度には複数の要因が関わっているとしながらも、「大きな要因の一つ」として子どものインフルエンザワクチン接種率の低下を挙げています。ワクチン接種を受ける子どもが減れば、重症化や死亡のリスクが高まる子どもが増える可能性があります。
日本の読者にとっての意味
今回の米国のデータは、インフルエンザが依然として子どもを含む社会全体に大きな負荷を与える感染症であることを改めて示しています。日本を含む各国・地域でも、ワクチン接種の在り方や、家庭・学校での感染対策をどう位置づけるかを考える材料になりそうです。
家庭や個人レベルで、次のような点を定期的に見直すことが求められています。
- 自治体や医療機関が発信するワクチン情報を確認する
- 持病がある家族や小さな子どもがいる場合は、かかりつけ医にリスクと対策を相談する
- 体調不良時には無理をせず休むなど、職場や学校での「休みやすさ」の環境を話し合う
インフルエンザシーズンごとの数字は国によって異なりますが、「なぜ今季は重かったのか」「どこまで予防できたのか」を振り返ることは、次のシーズンへの備えにつながります。米CDCが示した216人という小児死亡の数字は、統計の一項目であると同時に、予防策の重要性を問い直すメッセージでもあります。
Reference(s):
cgtn.com








