中国-欧州間貨物列車が石家荘から出発 取扱15万TEU突破 video poster
今週水曜日、河北省石家荘市の石家荘国際陸港から、中国-欧州間貨物列車が出発しました。現地当局は、同陸港の累計取扱貨物量が20フィートコンテナ換算で15万TEUを超えたと発表しており、中国と欧州を結ぶ鉄道物流の新たな節目となります。
石家荘国際陸港が達成した節目
今回の節目は、石家荘国際陸港が2018年6月に初めて中国-欧州間貨物列車を運行してから積み重ねてきた成果です。2025年現在までの約7年間で、取扱貨物は着実に増え、150,000TEUを超える規模に達しました。
TEU(ティーイーユー)は、20フィートコンテナ1本分を1と数える国際的な指標で、港湾や鉄道ターミナルの取扱能力を示す際によく用いられます。
- 初の中国-欧州間貨物列車の運行開始:2018年6月
- 現在の運行本数:週7本
- 運行ルート:18ルート
- 到達する国・地域:約50
石家荘国際陸港は、短期間でこれだけの取扱量に到達したことで、中国北部における内陸型物流ハブとしての存在感を強めつつあります。
エレンホト経由でモスクワへ
今回出発した中国-欧州間貨物列車は、エレンホトを通過し、ロシアの首都モスクワに向かいます。内陸部の物流拠点から欧州の大都市まで、コンテナが鉄道で直結されることで、国際物流の選択肢がさらに広がります。
海上輸送に比べて鉄道輸送は、一般的に輸送日数とコストのバランスに優れているとされます。とくに、自動車部品や日用品、機械類など、一定のスピードとコスト効率が求められる貨物にとって、こうした中国-欧州間貨物列車は有力な選択肢になりつつあります。
中国-欧州間鉄道がもたらす広がり
石家荘国際陸港からの中国-欧州間貨物列車は、現在、18のルートを通じて約50の国・地域とつながっています。これは単なる物流ルートの拡大にとどまらず、サプライチェーン(供給網)の組み立て方にも影響を与えています。
- 輸送ルートの多様化:海上・航空に加え、鉄道という第三の選択肢があることで、企業はリスク分散を図りやすくなります。
- 時間とコストのバランス:鉄道は、海上より速く、航空より安い中間的な選択肢として位置づけられます。
- 内陸都市のチャンス:沿海部だけでなく、内陸の都市からも直接コンテナを欧州へ送れることで、地域経済の活性化にもつながる可能性があります。
日本やアジアの企業にとっても、こうした陸路の国際物流ネットワークの動きは、自社の輸送戦略を考えるうえで無視できないテーマになりつつあります。
これから注目したいポイント
石家荘発の中国-欧州間貨物列車の動きは、今後の国際物流のトレンドを考えるヒントにもなります。今後、次のような点に注目すると、ニュースがより立体的に見えてきます。
- 週7本という運行本数や18ルートが、今後さらに拡大していくのかどうか
- 取り扱う貨物の中身が、どのような産業分野へ広がっていくのか
- 追跡システムやデジタル情報共有など、物流の「見える化」がどこまで進むのか
石家荘国際陸港が達成した15万TEUという節目は、単なる数字以上の意味を持ちます。中国と欧州を結ぶ鉄道ネットワークがどのように発展し、アジアや世界のサプライチェーンにどんな影響を与えていくのか。今後も継続的にフォローしたいテーマです。
Reference(s):
China-Europe freight train departs from Shijiazhuang in new milestone
cgtn.com








