エルサレムでガザ戦争停止求めるデモ イスラエル政府は「全面掌握」案を協議 video poster
ガザ戦争停止を求める声がエルサレムで拡大
ガザ紛争をめぐる国際ニュースで、イスラエル国内から戦闘の停止と人質解放を求める声があらためて表面化しています。2025年8月7日、エルサレムの首相官邸前には数百人が集まり、ガザへの軍事攻勢の停止と、人質の解放を求めて抗議デモを行いました。
「ガザ攻勢の停止」と「人質解放」を訴える市民
デモ参加者たちは、イスラエル軍によるガザでの攻勢を終わらせること、そしてガザに拘束されている人質を取り戻すことを同時に求めました。戦闘が長期化するなかで、市民のあいだには安全保障だけでなく、人道的な観点からも状況を見直すべきだという思いが広がっていることがうかがえます。
安全保障閣議は「ガザ全面掌握」案を協議
こうした市民の抗議と並行して、イスラエルの安全保障閣議は同じ日に開かれ、ガザ地区の「地上からの全面掌握」、いわゆる全面的な地上支配の可能性について協議しました。会合では、今後ガザをどこまで軍事的に制圧するのかという点が主要な争点となっています。
ネタニヤフ首相「ハマスを排除し、民政に移管」構想
会合前のインタビューで、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエルの目標は「ハマスを排除する」ことであり、その後ガザの統治をアラブのパートナーに支えられた民間の行政機構に引き渡したいとの考えを示しました。軍事作戦の延長線上に、ガザの統治をどのように再構築するのかという「政治的出口戦略」を描こうとする発言だといえます。
ガザで続く深刻な人道危機
パレスチナ側当局によると、紛争が2023年10月に始まって以来、ガザではこれまでに少なくとも6万1,100人が死亡しているとされています。ガザ地区の多くは廃墟と化し、インフラや住宅が破壊されるなど、深刻な人道危機が続いています。
イスラエル社会の問い:安全保障か、人道か、それとも両方か
今回のエルサレムでのデモは、イスラエル社会の内部でもガザ戦争のあり方をめぐる議論が続いていることを示しています。市民の立場からは、次のような問いが突きつけられているように見えます。
- 戦闘を続けることは、長期的な安全保障につながるのか
- 人質の安全と解放を最優先するには、どのような交渉が必要なのか
- ハマス排除後のガザを、誰がどのような枠組みで統治するのか
イスラエル政府が検討するガザの「全面掌握」と、エルサレムで声を上げる市民たちの「戦争停止と人質解放」という訴え。その間で、今後どのような現実的な折り合いが見いだされるのかが問われています。
Reference(s):
Jerusalem protesters urge Gaza war halt as Israel weighs full takeover
cgtn.com








